5年連続Bクラスで最下位、1996年以来、リーグ優勝から遠ざかるオリックス
今季は5年連続Bクラスとなる最下位に低迷したオリックス。吉田正、山岡、山本の3選手が侍ジャパンに選出されるなど投打の軸が結果を残したが勝利に結びつかず。この1年では活躍した人から去っていく人、また“珍事件”も。2019年に起こったオリックスの10大ニュースを振り返る。
○最下位なのに暖冬更改
今オフは外国人を除く66選手全員(育成選手も含む)が保留なしの一発サイン、その中で減俸提示を受けたのはわずか12選手で1000万円以上の大幅減はT-岡田外野手(6000万円減)ただ1人。吉田正が2億円、山岡が1億円でサインするなど活躍した選手も大幅な昇給を手にした。
○メジャー通算282本塁打の超大物、アダム・ジョーンズを獲得
メジャー通算1939安打、282本塁打、オールスターに5度選出、ゴールドグラブ賞4度と輝かしい実績を残すアダム・ジョーンズ外野手と2年総額800万ドル(約8億8000万円)プラス出来高で契約を結んだ。福良GMも「興奮しています」と驚きを隠せなかった。
○高卒3年目の山本由伸が最優秀防御率のタイトル獲得
中継ぎから先発に転向した今季は20試合に登板し8勝6敗、防御率1.95をマークし最優秀防御率を獲得。防御率1点台でシーズンを終えたのは球団では金子以来、5年ぶり。契約更改でも5000万円増の9000万円でサインした。
○“最後のPL戦士”ドラ7ルーキー中川圭太が新人では史上初の交流戦首位打者
中川はルーキーイヤーの今季111試合に出場し打率.288、3本塁打32打点、9盗塁をマーク。交流戦では打率.386でルーキーでは史上初となる交流戦首位打者に輝いた。契約更改では2100万円アップの2800万円でサインした。
○5年連続Bクラスとなる最下位に…12球団で最も長く優勝から遠ざかる
交流戦こそ2位となったがシーズンでは61勝75敗7分、勝率.449で最下位に低迷。5年連続Bクラスに沈んだ。山岡、山本の2枚看板の活躍、吉田正が2年連続で全試合出場などプラス要素もあったがそれに続く選手が現れなかった。1996年以来、リーグ優勝がなく2球団で最もペナント制覇から遠ざかっているチーム。
4番候補がシーズン途中で契約解除のアクシデントも…
○期待の4番候補がドーピング発覚でまさかの契約解除
フィリーズ傘下3Aで打撃2冠王のジョーイ・メネセス内野手が入団。オープン戦、「侍ジャパンシリーズ2019」ではメキシコ代表の4番としても活躍。だが、シーズンでは結果を残せず6月に禁止薬物に指定しているスタノゾロールの陽性反応が出て契約を解除された。
○球界初の女性スカウトが誕生
オフの人事異動では北京五輪・ソフトボール金メダリストの乾絵美氏がアマチュアスカウトグループへ。乾氏はアテネ、北京五輪の2大会でソフトボール日本代表に選出。捕手としてチームを支え銅メダル、金メダルの獲得に貢献した。球界初の女性スカウトが誕生した。
○ベテラン岸田護が現役引退
オリックス一筋、プロ14年目の岸田護が今季限りで現役引退を発表。先発、リリーフとして通算432試合に登板し44勝30敗、63ホールド、63セーブ、防御率2.99を記録。引退後は2軍投手コーチに就任し後進の指導にあたっている。
○福良淳一前監督がゼネラルマネージャー(GM)に就任
6月1日に育成統括ゼネラルマネジャーから新設されたGM職に就任。編成部長を兼任して、チーム強化の責任者を任される。オフにはMLB282発の超大物・ジョーンズを獲得するなど手腕を発揮している。
○山岡泰輔が勝率第1位、入団4年目での1億円の大台で“イチロー超え”
今季は26試合に登板し13勝4敗、防御率3.71、勝率.765で勝率第1位のタイトルを獲得。契約更改では5500万円増の1億円でサイン。来季4年目を迎える右腕の大台はイチローを抜いて球団最速、投手では西の26歳シーズンを上回り球団最年少だった。(Full-Count編集部)