酒の肴やお茶漬けで食べたい!福井の郷土料理『へしこ』とは? 歴史や作り方などを解説!

福井県の郷土料理『へしこ』とは?その味や作り方、歴史をご紹介します!

へしことは?

へしことは、魚(主にサバ)を塩漬けにし、さらにぬか漬けにした福井の郷土料理です。

生で、または炙ってそのまま食べれば、最高の日本酒のお供に。
また、ご飯と一緒に食べたりお茶漬けにしたりしても美味しいです!

へしこの歴史

へしこが作られ始めたのは江戸時代中期頃からと考えられています。

へしこと御食国と鯖街道

かつての福井県(若狭=現在の福井県南部)は皇室や朝廷に食料を献上する『御食国(みけつくに)』でした。

中でも鯖などの海産物が盛んに運ばれており、その際に使われた道は『鯖街道』と呼ばれ、現在は日本遺産に認定されています。

当時は運搬にも時間がかかったため、鯖の腐敗を防ぐために塩でしめるなどしてから京都に運んでいたようです。

そのような御食国としての役割の名残なのか、福井には現代でもさまざまな保存食が郷土料理として受け継がれています。

御食国などの歴史についてはこちらで詳しく紹介しています>>鯖街道?御食国?福井の食文化と魚にまつわるあれこれ徹底解説!

へしこの作り方

最初にご紹介した通り、へしこは魚を塩漬けにし、さらにぬか漬けにするという大変手間のかかる料理です。

数ヶ月〜1年程度は漬け込むことが多いです。

へしこの食べ方

へしこは、糠をある程度ふき取ってそのまま生で食べたり、少し炙って食べたりします。

ものによってはかなり塩気の強いものもありますが、福井のおいしい日本酒のお供には最高!

また、お酒の後にはへしこのお茶漬けもおすすめ。
福井では居酒屋でよく見かけるメニューです。

そのほか、洋風にアレンジすることもできるんですよ!
例えばパスタやピザなど。

え!?と思うかもしれませんが、アンチョビのようなもの、と考えると合わないはずがないんです。
一度お試しあれ!

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