「患者さんを笑顔に」ケア帽子やバッグ贈る 長崎玉成高生

ケア帽子とミニトートバッグを手渡す長崎玉成高の山本さん(左)ら=長崎みなとメディカルセンター

 長崎市の長崎玉成高の生活技術科3年生10人が、抗がん剤治療などで髪が抜けた患者用のケア帽子や、入院患者が病院内の買い物などで使えるミニトートバッグを製作。このほど同市新地町の長崎みなとメディカルセンターに贈った。
 同校は1892年に創設された長崎女子裁縫学校が前身。縫製技術などを学ぶ生活技術科は本年度閉科予定で、3年生は127年の歴史がある被服専門コースの最後の卒業生となる。
 同センターであった贈呈式で、山本絢乃さん(18)と青木寿々子さん(18)が、カラフルなケア帽子24個とミニトートバッグ26個を荒木輝美副院長らに手渡した。荒木副院長は感謝状を贈り「ケア帽子はファッション性もあり、院内なども安心して歩ける」とお礼。山本さんは「安全性などに気をつけて、一針一針思いを込めて縫った。患者さんに笑顔になってもらえたら」と話した。

長崎玉成高生活技術科の生徒が贈ったケア帽子(左)とミニトートバッグ

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