渋谷パルコにパリ・サン=ジェルマンのカフェとストアが登場!どんな感じ?

11月22日に渋谷パルコがリニューアルオープンした。渋谷パルコは今より半世紀ほど前に「東京丸物」という百貨店を買収した堤清二氏が好きなアートを始め最先端のファッション、文化を取り入れるデパートとしてスタートした。現在はセゾングループ(西武系)ではなくてJ.フロント リテイリング傘下にある。

そんな渋谷パルコにパリ・サン=ジェルマン(パリ・サンジェルマン、PSG)のカフェとストアがオープンしたというので早速見学してきたぞ!!

パリ・サン=ジェルマンストア シブヤ・パルコ(PARIS SAINT-GERMAIN STORE SHIBUYA PARCO)があるのは3Fだ!!

パリ・サン=ジェルマンストア シブヤ・パルコは大きく分けて3つのカテゴリーに分かれている。ユニフォームなどのサッカーアイテム、タウンユースに使いやすいライフスタイル、そして黒を基調としたアイテムが目を引くグッズである。

一番の売れ筋はライフスタイルのアイテムで、低彩度のスエード調のパーカーが一番人気とのことだった。確かにこれはサッカーに関係なくても文句なしにかっこいい。

また、ジョーダンブランドとのコラボアイテムが奇跡のリストック。12月18日現在では在庫ありなので、探していた人は是非店舗に走っていただきたい。

もちろんちょっとした小物も充実!冬と言えばニット帽にマフラー!

それ以外にも目玉としてエムバペ、ネイマールらのサイン入りユニフォームが額縁に飾られていた。これはサポーターならたまらないもの、是非ウィンドウショッピングでもいいのでお気軽に店舗で見学をしてほしい、と感じた。

パリ・サン=ジェルマンストアのある渋谷パルコ3Fはストリートがテーマになっていて向かいには実験的な洋服が興味をそそる『アンリアレイジ』、近くに『UN3D』などが並ぶ。ストリートとはいっても、いわゆるスケーター、ヒップホップ、スポーツといったファッションだけでなく全体的にモード、デザイナー色が強いファッションが並んでいる。

このように、渋谷パルコはフロアごとに「メンズファッション」「コスメ」などという分類ではなくテイストで階層が分けられている。例えば、2Fならば「モード」で『Ground Y(ヨウジヤマモトの別ライン)』、『A.P.C』などが、地下1Fは「カオスキッチン」としているが、食虫ができるレストランからディスクユニオンのレコード屋、新宿二丁目でおなじみのCampy Barが入っているなどフロアごとのテーマがあればよい意味でごちゃまぜ感がある。

また、余り直営店を持たないようなブランドが多く入っていた。例えば、代官山にしか直営がない『HATMAKER KIJIMA TAKAYUKI』やレディースのデザイナースブランドで初の直営店となる『CINOH』などがそうだ。このあたりは、堤氏の志の名残を感じてファッションオタクとしては非常に熱い。というのも、リニューアル前の渋谷パルコはコムデギャルソンやUNDERCOVERといったブランドが入っていたものの最先端味が薄れていたと感じていたからだ。ただ、GINZA SIXよろしく高価格帯のブランドが多いので、顧客は中国人などが多いように感じた。インバウンド需要を狙っている可能性もある。

そう考えると世界共通のワードであるサッカー、そして強豪チームのパリ・サン=ジェルマンというのは“万国共通のワード”として重要な立ち位置ではないだろうか?

他にも一番人気の「NINTENDOストア」は朝から入場制限がかかっており、ストアに入るだけで1時間の待ち時間が発生していた。ポケモンやマリオ、スプラトゥーンといったキャラクターたちは世界共通で人々を熱狂させているのだ。

パリ・サン=ジェルマンカフェ(PARIS SAINT-GERMAIN  CAFÉ)はアパレルとは別に1Fに構える。店内ではホットドッグ、サイダー、ビールなどが販売されていた。

一番高いトリュフチーズ味は1500円(+TAX)!筆者は少ないお小遣いに涙をのんでオリジナル(味)にサイダーをランチにと購入した。

それだけでなく、まさかの「パリ・サン=ジェルマンの日本茶」、「iPhoneケース」など3Fとは別にちょっと気になるグッズ類が並べられていた。

パリ・サン=ジェルマンストアやカフェを手掛けるベイクルーズ・グループはアパレル以外にも新宿ルミネ2でマカロンやジェラートを販売している『ラ・メルヴェイユーズ・ラデュレ』(同じラデュレでもコスメ部門はアルビオンが展開)、パンケーキの『FLIPPER'S』などを展開している。

しかし、アパレルはアパレル、食品は食品と分野をわけていただけに今回のようにカフェで食品もグッズも取り扱いをするというのは初めての試みだそうだ。

ちなみにストアが夜21時まで、カフェは夜23時30分までお酒を楽しむことができるほか、カフェは店舗の外にテラス席がありそこで一杯やることができる。

1Fのテーマは「SHOTENGAI EDIT TOKYO」。同フロアは吹き抜けを別に左右に分かれていて、DIORやイヴ・サンローラン、ロエベといったビッグメゾンや化粧品のお店を中心にしながらもサッカーチームのカフェがそこに入っているボーダーレス感覚がなんともにくい。

これならば奥さんや彼女が化粧品を選んでいる間でも待ちぼうけを食らわずに同じ階でそれぞれのショッピング体験ができるかもしれない。

年末年始は新しくなった渋谷パルコで令和のフットボール体験をしてみてはいかがだろうか?

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