新幹線長崎ルート 「博多-佐世保はリレー方式も」JR九州社長インタビュー

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 JR九州の青柳俊彦社長は長崎新聞社の単独インタビューに応じ、九州新幹線長崎ルートで未着工となっている新鳥栖-武雄温泉(佐賀県)がフル規格で整備され、全線開業した場合の特急みどり(博多-佐世保)の運行に関し、武雄温泉で新幹線と乗り換える「リレー方式」とすることも選択肢との認識を示した。また、同ルートの新幹線の名称について、「(博多-長崎の特急と同じ)『かもめ』でいいのではないか」とも述べた。
 博多と長崎を結ぶ同ルートを巡っては、武雄温泉-長崎はフル規格での整備が進んでおり、新幹線と在来線を武雄温泉で乗り換える「リレー方式」で2022年度に暫定開業する。これに伴い、武雄温泉駅はスムーズに対面乗り換えできるようにホームが整備される。
 青柳社長は、同ルートがフル規格で全線開業した後は武雄温泉での乗り換えが不要になることから、リレー方式に対応して整備するホームについて、「新幹線から特急みどりに乗り換えるように使う手もある」と指摘。乗り換えの方が、博多-佐世保の所要時間も大幅に短縮できるとした。
 リレー方式は九州新幹線鹿児島ルートの部分開業時に採用され、新八代駅に対面乗り換えホームを整備した。青柳社長は「鹿児島ルートのときは(全線開業で)リレー(方式)がなくなったら全部つぶしたが、将来の佐世保のことを考えれば、そういうのに使えるのではないか」と述べた。
 長崎ルート未着工区間の整備方式は決まっておらず、在来線の取り扱いは今後の協議で決まるが、佐世保市側は全線フル規格化に伴う特急みどりの博多直通が維持されなくなることを懸念している。
 県新幹線・総合交通対策課は「県北地域の利便性を確保することは大事だ。在来線については今後4者(国土交通省、JR九州、長崎、佐賀両県)協議で議論されると思うが、県北地域の利便性や県内の議論を踏まえて協議していきたい」としている。