逃走カピバラ、見つかりました 「子年」の前日に大磯署が捕獲 

 神奈川県平塚市の花水川などで目撃された南米原産でネズミの仲間のカピバラが31日、大磯署などにより捕獲された。今夏から湘南地域一帯で目撃情報が相次ぎ、地元で「カッピ-」の名で親しまれていたカピバラの可能性が高く、署が飼い主を探している。

 署によると、同日午後1時40分ごろ、大磯町西小磯で体長1メートル以上もあるカピバラがいるのを通行人が発見し110番通報。署員や町関係者らが出動し、住宅の縁の下に逃げ込んだところをイノシシ用の檻を仕掛け、午後4時半ごろ捕獲に成功したという。

 6月ごろから藤沢、茅ケ崎市内の河川敷でカピバラの目撃情報が相次ぎ、28日には花水川の中州にいたのが見つかった。捕獲を試みる保健所などの手から半年にわたり逃げていたとみられる。

 藤沢市内の男性が「ペットのカピバラが逃げた」と藤沢北署に届け出ているといい、大磯署が確認を急いでいる。

 捕獲を手伝った同町の獣医師中山和也さんは「1日も早く飼い主の元に戻ってくれれば」と話した。

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