横浜・寿地区の年越しにぬくもりを 恒例のそば炊き出し

 誰もが温かい新年を─。横浜市中区の寿地区で12月31日、恒例の年越しそばの炊き出しが行われた。ボランティアらが手作りした1200食のそばを求めて路上生活者らが列を成し、白い湯気を立てながらすすった。

 地区内で暮らして7年目という男性(66)は「去年は厨房を手伝って食べ損ねたので、今年は特においしい」と2杯平らげた。新年に向けた抱負は「合唱団を結成し、寿町をもっと明るくしたい」と笑顔で語っていた。

 年末年始、住む場所を失うなどして路上で過ごす人たちを支援する活動「寿越冬闘争」の一環。1月1日は寿公園で餅つきが行われ、午後1時から配食される。炊き出しは同5日まで。問い合わせは、実行委員会事務局☎045(641)5599。

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