MVP坂本に最強捕手・阿部、沢村賞・菅野に鉄腕・山口…巨人10年代ベストナイン

昨季限りで現役を引退した巨人・阿部慎之助【写真:Getty Images】

阿部、岡本の新旧4番打者や長期政権の原監督ら

 5年ぶりのリーグ優勝を果たし、2010年代を有終の美で締めくくった巨人。この10年間では4度のリーグ優勝、2012年には日本一を達成した。そんな10年間を支えた巨人のベストナインと監督を選出したい。

【投手】
先発 菅野智之
中継ぎ 山口鉄也
抑え 西村健太朗

“浪人”を経て巨人入りした菅野は1年目から活躍。7年間で6度の2桁勝利を挙げ、特に2017年は17勝5敗、防御率1.59で最多勝、最優秀防御率、沢村賞を受賞。2016年から3年連続で最優秀防御率に輝き、2018年にも2度目の沢村賞に輝いている。

 育成出身の山口は2008年から2016年まで9年連続で60試合以上に登板。中継ぎとして長く活躍し、2013年には2年連続3度目の最優秀中継ぎに選出された。通算273ホールドはNPB歴代2位の記録。西村健太朗投手は2013年にリーグ最多の42セーブをマーク。3年連続で防御率1点台と安定した数字を残した。

昨季限りで引退の阿部は圧倒的な打撃成績を残した

【内野手】
捕手 阿部慎之助
一塁 岡本和真
二塁 藤村大介
三塁 村田修一
遊撃 坂本勇人

 2000年代から不動の活躍を続けた阿部は2012年にキャリアハイとなる打率.340、104打点、159安打をマーク。首位打者、打点王、最高出塁率の3冠を獲得。ベストナインに9度選出されている。

 岡本は2018年にブレイク。前年までを大きく上回り全試合に出場、4番として33本塁打、100打点、打率.309と爆発した。藤村はプロ入り4年目の2011年に1軍初出場すると、その俊足を生かして28盗塁を決め、盗塁王に輝いた。

 村田は横浜時代の2000年代に2度の本塁打王となったが、2012年の巨人移籍後も変わらぬ活躍をみせた。2016年には打率302、25本塁打81打点を挙げ、4度目のベストナインと3度目のゴールデングラブ賞を受賞した。坂本も遊撃の不動のレギュラーとして活躍し、2016年には打率.344で首位打者に。プロ入り13年目の昨季も打率.312、40本塁打94打点でMVPに選ばれた。

【外野手】
長野久義
亀井善行
高橋由伸

 長野はプロ入り1年目の2010年に新人王を獲ると、翌年は打率.316、17本塁打69打点で首位打者に。巨人在籍の9年間、毎年110試合以上に出場し、2桁本塁打をマークした。亀井は昨季2年連続の2桁本塁打を放つなど打率.284、55打点と攻守共に活躍。高橋由は18年間で1819試合に出場、通算打率.291、1719安打を放って史上55人目の3000塁打を達成し、通算321本塁打は歴代38位。

【監督】
原辰徳
 2006年から10年間に渡り監督を務め、2010年代には在任期間をすべてAクラスで終えた。2012年には日本一に導き、その後2年間もリーグ優勝。2015年で1度幕を閉じたが、昨季3度目の監督就任。5年間遠ざかっていたリーグ優勝を取り戻した。(Full-Count編集部)

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