安達祐実“完脱ぎ”映画『花宵道中』~激し過ぎる遊女エロス時代劇!

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花宵道中 

作品目『花宵道中』

東京テアトル 2014年 DVD発売中
監督/豊島圭介
出演/安達祐実、渕上泰史、小篠恵奈、三津谷葉子、津田寛治ほか

昨年9月、夫が撮影した写真集が話題となった安達祐実。かつて〝天才子役〟の名を欲しいままにし、大人になってからも、その童顔小柄のままで美少女マニアを喜ばせたものだが、さすがに三十路も中盤以降となれば、大人の色香が増すというもの。そんな彼女の〝正真正銘大人のおんな〟の証明書となった感があるのが、6年前のこの衝撃作。それまで、安達祐実といわれてもピクリとも食指が動かなかったが、この〝遊女エロス時代劇〟では刮目した。

吉原の売れっ子遊女・朝霧(安達佑実)。ある日、彼女は縁日で下駄の鼻緒が切れ、簪(かんざし)が壊れたことが縁で、出会った染物職人・半次郎(淵上泰史)にほのかな恋情を抱くが…。

安達が、身体に熱を帯びると白磁の肌に赤い斑点が浮かび上がり〝躯(からだ)に花が咲く遊女〟と、その特殊な肉体が色街で評判を呼んでいるという設定が何とも艶っぽい。そんな安達を身受けした織物問屋の旦那(津田寛治)の宴席には、あの半次郎の姿が…。たとえ遊女とはいえ、好きな男の前では羞恥もある。それを弄ぶかのように、津田が戯れに〝二人羽織セックス〟を強要するあたりが前半のハイライト。胸を荒々しく揉みしだき、「このコ、胸に花が咲くんですよ」と一気に着物を剥ぎ取ると、本邦初公開の乳房(推定Dカップ)に薄紅色の斑点の花が咲くあたり、実にスペクタクル。

 

「この花はもう誰にも見せなくていい」

津田の落花狼藉ぶりはさらにエスカレート。安達の両方の乳首を容赦なく弄ぶ。熱い吐息をもらす安達に「ほら、どうした」と薄笑いを浮かべながら〝乳首責め〟の嗜虐的な快感に酔い痴れ、股間に彼女を乗せたまま、刺し貫く。津田の〝悪役ぶり〟が堂に入っている。

これとは対照的な合意のカラミは、クライマックスに訪れる。神社の境内で再会した安達と淵上は、祠(ほこら)の中で、ともに辛酸を嘗めた身の上を語り合いながら、全裸のキスから対面座位で愛し合う。ここでも安達の美乳は全開となり、乳房が揺れ、乳首が屹立する。

背後に回った淵上が安達を後背位で攻め立てる。その肌が再び薄紅色に染まり花が咲いたころ、渕上が名セリフ「この花はもう誰にも見せなくていい」をつぶやく。

ここまで見せたからには、映画で〝完脱ぎ〟主演、第2弾、第3弾とつるべ打ちしてもいいはずなのに、なぜか、この〝一発花火〟のみなのは(現在のところ)、いかにももったいない。今回の写真集出版を機に、いかがか。恐らく夫の理解も得られているはずだから。

(映画評論家・秋本鉄次)