絵になる木造駅舎です 水郡線全駅6【50代から始めた鉄道趣味】195

トップ画像は川東駅。大きな樹と古い木造駅舎が魅力的です。正に絵になる雰囲気です。

駅予告票です。右(西)側50mほどの場所を阿武隈川が流れています。

線路の形は元が相対式ホーム2面2線だったことがハッキリ分かります。と言うよりも右に元ホームがキレイに残っています。

小塩江絵から3.8kmで川東駅。先の方に県道63号線の跨線橋があります。2014年(平成26年)に右のホーム、2番線の使用を中止しましたが、その時はホーム同士を結ぶ跨線橋がありました。2019年9月のGoogleマップの航空写真には跨線橋が写っていました。いつ撤去されたのかは未詳です。

駅舎出入口。扉はサッシのものに交換されています。窓もサッシ窓。傾いた郵便ポストと懐かしい電話ボックスがあります。それと、バス停の痕跡でしょうか? コミュニティーバスがあったのかな。

駅舎内には出札窓口があります。懐かしい大理石の板が敷いてあります。前面展望を撮っていた8月25日は金曜日でしたが簡易委託の職員さんはいませんでした。

ホームから駅名標と駅舎を写しながら安積永盛駅方面を見ています。

駅名標は安積永盛駅側にもありました。駅名標と駅舎を入れ込みながら水戸駅方面を見ています。使われていないホームはいくぶん水戸駅側にズレて設置されています。

駅名標。1931年(昭和6年)国鉄水郡北線の終着駅として開業しています。1934年(昭和9年)川東駅と磐城棚倉駅間が開業して水郡線は全通しました。1983年(昭和58年)水郡線にCTCが導入されたので交換駅であった川東駅も無人化されました。交換設備は維持されましたが2014年(平成26年)2番線ホームの使用が中止されました。その後線路と跨線橋が撤去されています。

ホームから木造駅舎。お爺さんが美味しそうにタバコをスパスパ。荷物がホームに置いてありますね。

谷田川駅で撮り忘れた元貨物ホームと側線が川東駅にも残っていました。右が元は下り水戸方面ホーム。今は交換設備が撤去され、単式ホームですが。

車止めが残されていました。あまり見かけない珍しいタイプです。本線とのポイントは横取り装置化されていました。

貨物側線から振り返って木造駅舎。有人時代の出入口があります。ちょっと傷みがあって気になります。

川東駅には、安積永盛駅以来の古い木造駅舎がありました。個人的にはとても嬉しかった。

元旦からご覧いただきありがとうございます。2020年令和2年が明けた日に木造駅舎が登場して良かった! 皆様、本年も宜しくお願いします。

水郡線全駅7【50代から始めた鉄道趣味】196 に続きます。

追記:

このコラムは2019年10月に書いています。10月12日〜13日に関東から東北に上陸した大型台風19号の被害で水郡線は、郡山駅〜常陸大宮駅間の運転を見合わせています。2019年10月19日にJR東日本は、安積永盛駅〜常陸大子駅間と西金駅〜常陸大宮駅間の運転を再開すると発表しました。西金駅〜常陸大子駅間の被害は橋梁破損など甚大なため運転再開の目処はたっていないとのことです。

被害を受けたJR東日本と水郡線沿線の皆様にお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復旧をお祈り申し上げます。水郡線復旧の情報が発表されましたらコラム内でも速やかにお伝えいたします。2019/10/20記

(写真・記事/住田至朗)

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