1年の豊凶を占う神事「的祭(まとまち)」が6日、田名八幡宮(相模原市中央区水郷田名)で執り行われる。
境内に置かれた直径1.8メートルの的に向かい、選ばれた3~5歳の男児が「天下太平」「地域の安全」「五穀豊穣(ほうじょう)」を祈る意味が込められた3本の矢をそれぞれ放ち、命中した数で1年の豊凶を占う。
19年は計12本が全て命中。「天下太平で、いさかいのない年。作柄は豊年満作」との結果だった。
的祭の起源はさまざまで、「鎮守祭礼人数帳」では鎌倉時代から、「八幡宮縁起」では江戸中期の元禄時代から、と伝えられている。市の無形民俗文化財にも指定されている。