昨オフの浅村に続き、今オフも大型補強の楽天…石井GMの手腕発揮でV争いへ

続々と補強を行い手腕を発揮する楽天・石井一久GM(左)【写真:高橋昌江】

ロッテとは“事実上の4対3のトレード”、一方で嶋、今江、西巻らが退団

 楽天が今オフも注目を集めている。これまでにロッテからFAで鈴木大地内野手、金銭トレードで涌井秀章投手、パドレス傘下から牧田和久投手を獲得。昨年9月1日に就任した石井一久GMは昨オフから積極的な補強を敢行し、最下位から3位でのCS進出へ躍進させた。ここでは石井GM就任後の補強を振り返ってみる。

○2018-19
橋本到(巨人から金銭トレード)
由規(ヤクルト戦力外→育成契約)
浅村栄斗(西武からFA)
福井優也(広島との交換トレード)
アラン・ブセニッツ(新外国人)
ジャバリ・ブラッシュ(新外国人)
ルイス・ヒメネス(新外国人・育成契約)
熊原健人(DeNAとの交換トレード)

 就任後初の動きは巨人との金銭トレードで地元・仙台市出身の橋本到外野手の獲得。続いてこちらも仙台市出身の由規と育成契約した。由規は今年7月に支配下登録され、481日ぶりに1軍登板。また、補強の目玉だった浅村栄斗内野手は自己最多の33本塁打と結果を残した。さらに、新外国人のブラッシュは33本塁打、ブセニッツも28ホールドをマークした。

○2019-20
下水流昂(広島との交換トレード)
和田恋(巨人との交換トレード)
王彦程(新外国人・育成契約)
鈴木大地(ロッテからFA)
牧田和久(パドレス傘下から獲得)
涌井秀章(ロッテから金銭トレード)
酒居知史(ロッテから人的補償)

 今季はシーズン中にも広島との交換トレードで下水流昂外野手、巨人との交換トレードで和田恋外野手を獲得、U-18台湾代表の王彦程投手と育成契約するなど積極的な動き。オフに入るとロッテからFAで鈴木、金銭トレードで涌井、人的補償で酒居の3選手を獲得。楽天からロッテにもFAで美馬、人的補償で小野、外国人のハーマン、戦力外から西巻が移籍しており、“事実上の4対3のトレード”のような状況となっている。また、パドレス傘下から自由契約となっていた牧田の獲得にも成功した。

 一方で2013年の日本一にも貢献した嶋基宏捕手と自由契約、ベテランの今江敏晃内野手が引退、高卒2年目の西巻賢二内野手が戦力外となるなど退団した選手も多い。石井GMが今後どのような動きを見せるのか注目だ。(Full-Count編集部)

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