2軍最多セーブ、復活150キロ右腕、高卒2年目コンビ…2020年、オリでブレーク期待の若手

オリックス・頓宮裕真【写真:荒川祐史】

来季は高卒2年目を迎える太田と宜保、共に遊撃を守るライバル関係

 2019年は5年連続のBクラスとなる最下位に終わったオリックス。メジャー通算282発を誇る超大物・ジョーンズを獲得し2020年は1996年以来となるリーグ優勝を狙うシーズンとなる。

 山岡泰輔投手、山本由伸投手、吉田正尚外野手ら若手がチームの中心となり転換期を迎えているが彼ら以外にも楽しみな若手が豊富にいる。ここでは今季以降の台頭が特に期待される若手選手をピックアップ。未来のスター候補生たちを紹介していく。

○太田椋内野手(19歳、2年目)
 2018年のドラフト1位で入団した大型遊撃手。ルーキーイヤーは3月の教育リーグで死球を右腕に受け骨折するスタートとなったが9月に1軍デビュー。6試合に出場したがプロ初ヒットはお預け。それでも走攻守で高い潜在能力を誇るだけに安達とのレギュラー争いに期待。

○宜保翔内野手(19歳、2年目)
 太田と同期入団でポジションも遊撃を守る。太田は1軍でノーヒットだったがドラフト5位ルーキーは8試合に出場しプロ初安打を含む6安打をマーク。太田とはタイプが違う広角に打ち分ける左打者だが1軍に定着する可能性は十分。

頓宮は大学時代まで守っていた捕手として2年目は勝負

○頓宮裕真内野手(24歳、2年目)
 ルーキーイヤーの2019年は開幕スタメンを手にするなど28試合に出場。自慢の打撃では打率.198、3本塁打10打点と力を発揮できず。だが、シーズン途中から捕手に再挑戦し2020年は“強打の捕手”として若月らに勝負を挑む。

○本田仁海投手(20歳、3年目)
 ルーキーイヤーの18年9月に右肘を手術し育成契約となったが、昨季は2軍で実戦復帰を果たし7月に支配下登録。オフには入団当時の背番号「46」に復帰。150キロを超える直球が再び戻り、山岡、山本らに次ぐ存在を目指していく。

○漆原大晟投手(24歳、2年目)
 2018年の育成ドラフト1位で入団した右腕。まだ、支配下登録はされていないが2軍では39試合に登板し1勝0敗、23セーブ、防御率3.52をマークしウエスタン最多セーブ投手賞を獲得。オフにはプエルトリコのウインターリーグに参加し13試合に登板、0勝2敗3セーブ、防御率0.77と好成績を残した。

○張奕投手(26歳、4年目)
 2019年はプロ初勝利を含む2勝を挙げ、11月には台湾代表としてプレミア12に出場。2戦2勝、防御率0.00で先発投手のベストナインを獲得した。18年6月に投手に転向し19年5月に支配下登録されブレークの兆しを見せた。国際舞台での経験を活かし、20年は先発ローテ入りを狙う。(Full-Count編集部)

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