幸運を呼び込む〝ミカン投げ〟 三浦海岸で70キロ

次々と投げ込まれるミカンに手を伸ばす来場者ら=1日午前7時すぎ、三浦市の三浦海岸

 三浦海岸(三浦市)で1日、幸運を呼ぶ恒例の「ミカン投げ」が日の出に合わせて行われた。

 ミカン投げは、大漁や海上安全を願って漁師が船から海へ「祝いミカン」を1月2日に投げる地元の風習にあやかり、市観光協会が20年ほど前から元旦に開催している。

 今年はあいにくの曇り空だったが、午前7時すぎに地元産ミカン約70キロが砂浜に向けて投げ入れられると、来場者は懸命に腕を伸ばしてキャッチ。地場産野菜を使ったみそ仕立ての「陣屋汁」配布や太鼓演奏もあり、4万6千人(同協会発表)が集まった一帯は笑顔に包まれた。

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