旭化成が四連覇達成!区間新続出のハイレベルなレースを大会新記録で制す!【ニューイヤー駅伝2020(第64回全日本実業団駅伝)】

陸上 試合サマリー

ニューイヤー駅伝2020(第64回全日本実業団駅伝)は2020年1月1日(水)に行われた。令和最初の駅伝王者を決める戦いが始まった。1区は最初の1kmが2分35秒と、序盤から史上最速クラスのハイペースでレースが進む。トヨタ自動車の藤本やトーエネックの服部弾馬らがレースを引っ張る。最後はJR東日本の大隅裕介がスパートを制し、トップでのタスキリレーとなった。四連覇を狙う旭化成は2位で通過した。昨年2位で今回大会優勝候補のMHPSは、1区的野が大きく出遅れるなど序盤から厳しいレース展開となった。

インターナショナル区間の2区では、外国人選手が躍動。特に九電工のB.コエチが凄まじい走りを見せ、21分55秒の圧倒的タイムで区間賞を獲得した。3区でも1,2区の勢いそのままに凄まじいレース展開が見られた。各チームのランナーが素晴らしいタイムを出し、西山雄介(トヨタ自動車)37:39、中山顕(Honda)37:42、矢野圭吾(カネボウ)37:51、相葉直紀(中電工)37:51の4人が区間新記録達成となった。

続く4区では実力者たちがその力を見せつけた。先頭争いではトヨタ自動車の大石港与が抜け出しトップでタスキリレー。旭化成の市田孝も粘りの走りで差を10秒ほどにとどめた。上位争いでは設楽悠太(Honda)が淡々と前の選手を抜き続け、4位まで順位を押し上げた。後方ではMHPSの井上大仁が神がかった走りを見せた。17人抜きの快走で1:03:57と史上初の1時間3分台で走り、チームを8位まで押し上げた。同様に後方ではトーエネックの河合大二が素晴らしい走りを見せ、区間2位に食い込んだ。

続く5区では、先頭トヨタ自動車の服部勇馬と2位旭化成の村山謙太の我慢比べが続く。終始差が広がらずつまらずの展開、両者とも区間トップタイムで走る戦いとなった。ラストで村山が追い上げ、見事区間賞の走りで差を5秒まで縮めた。勝負が決まったのは6区だった。旭化成の高卒2年目、20歳の小野知大が凄まじいスピードを見せる。序盤でトヨタ自動車の田中を抜き去ると、そのまま最後までスピードがゆるくことなく、旭化成の先輩市田宏が持つ区間記録を30秒以上更新する35:13の区間新記録を樹立した。そして最終7区でも、鎧坂が区間記録を更新する44:47の圧巻の走りで見事旭化成は四連覇達成となった。入賞争いでは、コニカミノルタの宇賀地が8位入賞までチームを押し上げた。

最終結果

1 旭化成 4:46:07

2 トヨタ自動車 4:48:36

3 Honda 4:49:30

4 JR東日本 4:50:40

5 GMOインターネットグループ 4:50:46

6 愛三工業 4:51:32

7 ヤクルト 4:51:33

8 コニカミノルタ 4:51:36

区間賞

1区 大隅裕介(JR東日本)34:37

2区 B.コエチ(九電工)21:55

3区 西山雄介(トヨタ自動車)37:39*

4区 井上大仁(MHPS)1:03:57*

5区 村山謙太(旭化成)45:44

6区 小野知大(旭化成)35:13*

7区 鎧坂哲哉(旭化成)44:47*

*区間新記録

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