18年ドラ1吉田輝に大砲・万波、平沼…日ハムにはブレーク期待の有望株がズラリ

日本ハム・吉田輝星と万波中正(左から)【写真:石川加奈子】

平沼はプロ初本塁打、郡はプロ初ヒットを記録、今井は2軍で初の2桁本塁打

 栗山監督の球団最長9年目の続投が決定した日本ハム。昨季はリーグ5位に沈んだが、若手では石川直が21ホールド、渡邉が二塁のレギュラーを奪取するなど飛躍した。また、ルーキーの吉田輝、万波らも今季に向けて1軍で経験を積んだ。そこで2020年注目の、ブレーク期待選手を取り上げたい。

○吉田輝星投手(2年目・18歳)

 夏の甲子園では準優勝で注目を集め、2018年ドラフト1位で加入した。6月12日の広島戦(札幌ドーム)でプロ初登板初先発し、5回4安打1失点と好投。高卒1年目での初登板初勝利は2015年の安樂(楽天)以来、4年ぶり19人目の快挙となった。しかしその後は3連敗を喫し、4先発で1勝3敗、防御率12.27と苦戦。2軍では18登板、2勝6敗、防御率4.35をマークした。

○万波中正外野手(2年目・19歳)

 横浜高では高校通算40本塁打を放ち、2018年ドラフト4位で加入。1軍では2試合に出場して4打数無安打に終わったが、イースタンでは90試合の出場で、打率.238ながらチームトップの14本塁打をマークした。まだまだ粗削りだが、身体能力を生かして外野のレギュラー争いに加わりたい。

○平沼翔太内野手(5年目・22歳)

 敦賀気比では投手としてセンバツ優勝に導き、2015年のドラフト4位で加入。プロでは遊撃手として力をつけ、昨季は1軍で自己最多の73試合に出場した。打率.236と苦しんだが、プロ初本塁打もマーク。ファームでは打率.281、出塁率.361の好成績を残していることからも飛躍が期待される。

○郡拓也捕手(4年目・21歳)

 2016年ドラフト7位で加入。昨季は2017年以来となる1軍昇格し、5月4日のロッテ戦でプロ初スタメン。第1打席で内野安打を放ち、嬉しいプロ初ヒットを記録した。ファームでは打率.252、5本塁打、24打点、8盗塁の成績。捕手だが帝京高時代には二盗、三盗、本盗を続けて決める“パーフェクトスチール”を達成した快足が売りだ。

○今井順之助内野手(4年目・21歳)

 2016年ドラフト9位で入団した高校通算68本塁打の左の大砲候補。昨季は1軍では2試合の出場で1安打だったが、2軍では初の2桁となる10本塁打と自慢のパワーを発揮した。父は阪急でプレーした今井茂氏。(Full-Count編集部)

© 株式会社Creative2