河合塾グループのKEIアドバンス、「世界大学ランキング」の英QS社と業務提携

河合塾グループの株式会社社KEIアドバンスは、「世界大学ランキング(QS World University Ranking)」を公表するなど世界的な高等教育評価機関であるイギリスの「クアクアレリ・シモンズ社(QS社)」との業務提携を合意。今後、国内大学を対象に世界標準の大学個別評定サービス「QS Stars」を展開する。

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「QS Stars」は、世界40ヶ国600大学で活用される、世界標準の個別大学評定サービス。教育(Teaching)、雇用適性(Employability)、国際化(Internationalization)、イノベーション(Innovation)、施設・設備(Facilities)など8分野50項目を超える指標で評定され、全体および項目毎に「(星)1~5+」を付与する絶対評価として提供する。詳細かつ絶対評価の指標を使うことで、世界大学ランキングだけでは見えづらい、各大学それぞれの魅力を浮き彫りにする。各大学は「QS Stars」の指標をもとに世界中の受験生に自校をアピールすることが可能になる。また、自校の強み・弱みを分析する資料として、組織改善や戦略設計にも活用できる。今回の業務提携で両社は、基本合意書の締結と「QS Stars」国内リリースの2点で合意した。基本合意書締結においては、両社理念に基づき、中長期的視点で日本市場での新市場共創や成長戦略を立案するとした。新市場共創で目指すものとしてKEIアドバンスは、「日本の大学の国際競争力強化の支援」「あるべき姿での大学間の健全な競争促進」、河合塾グループ全体では、「大学選びに際し、偏差値以外の指標の提供」「国内外の優秀な学生募集の支援、産業界への優秀な人材輩出への寄与」を挙げている。「QS Stars」国内リリースにおいては、世界の大学が活用する絶対評価の大学評定ツールとして2019年より国内大学向けに展開し、国内大学の実態をより反映する評価指標の定着を目指し、初年度は5大学の採択を目指す。日本の大学を取り巻く環境は、18歳人口の減少や急速な国際化による国内外にわたる大学間競争が激化する一方、アジアを中心に日本への留学希望者の増加など大きく変化している。KEIアドバンスでは、「QS Stars」の展開に始まるQS社との取り組みにより、日本の大学の国際競争力強化に資すると同時に、内外の優秀な学生の採用や、受験生への新しい大学選びの基準の提供など、さまざまな面から日本の大学教育の発展に貢献できるものになると自信をもっている。

参考:【河合塾グループ 】河合塾グループ(株)KEIアドバンス 世界的な高等教育評価機関 英QS社と業務提携

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