館山&畠山ら引退、バレ退団で新人王・村上に続くのは? ヤクルトの超新星候補

ヤクルト・清水昇【写真:荒川祐史】

18年ドラフト組の濱田、市川、久保らが2軍で結果、鷹育成の長谷川を獲得

 2019年は59勝82敗2分でセ・リーグ最下位に沈んだヤクルト。一方で村上が新人王、梅野が28ホールドと若手の奮闘も目立った。オフにはベテランの館山、畠山、大引、三輪、寺原らが引退、バレンティンが退団し、今季はさらに世代交代が進みそうだ。そこで2020年注目の、ブレーク期待選手を取り上げたい。

○濱田太貴外野手(2年目・19歳)

 明豊高では高校通算45本塁打をマークし、2018年ドラフト4位で入団。昨季は高卒1年目ながらファームで105試合に出場し、打率.254、8本塁打、52打点、11盗塁と結果を残した。1軍では初ヒットはお預けとなったが、1番でスタメン出場するなど2試合5打席を経験。バレンティンが抜ける外野のレギュラーを一気に掴みたい。

○市川悠太投手(2年目・18歳)

 明徳義塾のエースとして甲子園に3季連続で出場し、2018年ドラフト3位で入団した。高卒1年目の昨季はファームで18試合に登板し、防御率2.79の好成績。19回1/3を投げてイニング数を上回る22奪三振をマークした。今季から現役時代は同じサイドスローだった高津新監督が就任。1軍定着へアピールしたい。

○久保拓眞投手(2年目・23歳)

 九州共立大4年時は肘の故障でほとんど登板できなかったが、2018年ドラフト7位で指名された。昨季は1年目ながら左キラーとして1軍で16試合に登板。2軍では42試合に登板し3勝1敗、防御率2.78の好成績を残した。45回1/3で54奪三振とポテンシャルは高く、ブレークが期待される。

○清水昇投手(2年目・23歳)

 2018年ドラフト1位の右腕。1軍では11試合に登板、3試合に先発したが0勝3敗、防御率7.27と壁に当たり、初勝利はお預けとなった。ファームでは17試合で5勝9敗、防御率4.48とまずまずの数字。台湾で行われたアジア・ウインターリーグでも経験を積み、今季の巻き返しに期待がかかる。

○長谷川宙輝投手(4年目・21歳)

 2016年の育成2位でソフトバンクに入団。今オフで育成選手として入団して3年が経過したため規約によって自由契約となり、ヤクルトが獲得した。昨季は2軍で9試合に登板して22回1/3を投げ、1勝2敗、防御率6.04。3軍では15登板で67回1/3を投げ、5勝3敗、防御率2.41の成績。特に2軍では22回1/3で27奪三振と三振を奪えるのが強みだ。(Full-Count編集部)

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