健康祈願!元気に寒中水泳 長崎・ねずみ島

寒さに耐えながら元気に泳ぐ子どもたち=長崎市小瀬戸町

 NPO法人長崎游泳協会(田中直英理事長)の稽古始め式が3日、長崎市小瀬戸町の皇后島(通称・ねずみ島)であり、会員らが真冬の海で元気よく泳ぎ初めをした。
 創立118年目を迎えた同協会が、心身鍛錬のために開いている伝統行事。同協会の水泳教室に通う子どもや瓊浦高水泳部員ら8~74歳の50人が参加した。
 水温は14度で例年よりも高めだったが、参加者は体を震わせながら肩まで入水。同協会が伝承する古式泳法「小堀流踏水術」を披露した。立ち泳ぎをしながら筆書きする「水書」では、代表5人が五輪マークと同じ5色で「祝東京五輪」の文字をしたため、今年夏に開かれるスポーツの祭典の成功を祈った。最後は50人全員が水に入り、万歳三唱をして健康を祈願した。
 参加者最年少の同市立小榊小2年、古田真音(まお)さんは「寒かったけど気持ちよかった。楽しい1年にしたい」と笑顔。東京五輪の県内の聖火ランナーに選ばれた同市宝栄町の会社員、平川健さん(46)は「五輪の成功と、(競泳の)池江璃花子選手の回復を祈った。いい1年になれば」と話した。

立ち泳ぎしながら「祝東京五輪」と書き上げた游泳協会のメンバー

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