【新春3夜連続ドラマ「破天荒フェニックス」連載 第2弾】稲葉友の周囲は破天荒だらけ!? 似たタイプの友人を問われて「強いて挙げるなら…」

【新春3夜連続ドラマ「破天荒フェニックス」連載 第2弾】稲葉友の周囲は破天荒だらけ!? 似たタイプの友人を問われて「強いて挙げるなら…」

田中修治さんが自身の実体験を元に描いた“うそみたいな本当の話”である「破天荒フェニックス」が、テレビ朝日系で3夜連続ドラマとして初の映像化! 倒産寸前のメガネチェーンを買収し、世界一を目指して奮闘する若手ベンチャー企業社長・田村雄司を勝地涼さんが熱演。雄司の右腕となる奥田吉弘役を伊藤淳史さんが、若手社員・神戸麻美役を瀧本美織さんが演じるなど、豪華キャストの共演が実現しました。今回は、雄司と昔から付き合いのある弟分で、常に行動を共にする、松尾秀和を演じた稲葉友さんにインタビュー! 勝地さんへの感謝の気持ちや、松尾のキャラクター、ご自身の周りの“破天荒な友人”などについて伺いました。

──まずは、出演が決まった際の率直な気持ちをお聞かせください。

「楽しみだなと思ったのが大きかったです。台本を読んだ印象はセリフがとにかく多いなと。ト書きという動きを表現する部分が少なくて、ページ数以上に内容が詰まっているというか。それが現場でどういうふうに作用するのか楽しみでした」

──実際の撮影現場はいかがでしたか?

「密度がすごかったです。主演の勝地涼さんや伊藤淳史さんは抜群にセリフの量が多かったですよね。そんな中、説明やセリフを、室内で動きが制限される場所でもきちんと決められていて…。さすがだなと思いながら、負けないように頑張りました。撮影はすごく楽しかったです」

──以前に本作の現場取材をさせていただいた際は、勝地さんと伊藤さんがアドリブを多く入れられていた印象がありました。

「僕は、出てきたアドリブで乗っかれそうなものには乗っかります。だけど、どちらかというとお二人が自由でいた方が面白いのかなと思ったので、無理はせずに『パスをくれたな』という時には返してみたりしました」

──勝地さん演じる雄司との関係性がポイントだったと思いますが、その点についてはいかがでしたか?

「涼さんが、いい兄貴なんですよ。ご自身も先輩方に囲まれていることが多いからか、後輩の気持ちをくんでくれて。いろんな気配を察知してくれる方なんです。『涼さんと一緒に演じると、自分はこうなるんだ』ということが多々あって、それから松尾の演じ方自体も変わりました。涼さんのおかげで演じられた松尾でした。もちろん、伊藤さんや瀧本さん、丸山(智己)さんなど皆さんそうなんですけど、特に関係が深いところだったので。ありがたかったです」

──台本を読んだだけですと、“雄司に振り回される松尾”という構図に見えていましたが…勝地さんの優しさあっての松尾になっているんですね。

「雄司は破天荒ですし、想像を超えてくる人ではありますよね。松尾は振り回されて大変ではあるんですけど、苦しくはないようだし…。疑わずに突っ走っていった先に喜びがあることを知っているんだと思います。すごく素直な子で、演じていて気持ちがいいキャラクターでしたね。楽しかったです」

──実際に稲葉さんが松尾になるとしたら、どうでしょう…?

「いや、マジでキツイと思いますよ(笑)。やらないといけないことの物量もそうですけど、近くにそれだけ動いている人がいるがゆえに、サボれないと思うんですよ。尊敬して、信頼している人が徹底的にやっているわけですし…。松尾も能力があるんですけど、ある種自分だけの力だけじゃなくて周りの人たちに引っ張られていて。僕はそこにズルズルと引っ張られていくんだろうな…」

──周りの人たちというお話もありましたが、本作には多種多様な濃いキャラクターたちが登場していますね。稲葉さんご自身は誰に一番共感されましたか?

「やっぱり松尾ですね。後輩というポジションもそうですし、下についてサポートする感じというか。松尾のことを考えている時間が一番長かったですし、結果的に僕に近くなったような気がしています」

──なるほど。では、ここで少しプライベートなお話になってしまうのですが、稲葉さんが本当に松尾だとして、ご自身の周りで雄司のように破天荒な人や、奥田のように緻密な人はいらっしゃいますか?

「みんな破天荒なところがあるし、難しいな…。そういう人が多い業界ではある気がします。破天荒な人だらけ(笑)。でも、雄司のポジションで挙げるとしたら、間宮(祥太朗)とかかな。奥田は…磯村勇斗とかですかね」

──その3人での「破天荒フェニックス」も見てみたいですね! 本作は「サンデーズ」というベンチャー企業がビジネスで天下を取ろうとまい進していく物語ですが、稲葉さんが俳優業で天下を取るにあたって、参考にしている俳優さんなどがいらっしゃれば教えてください。

「最初に現場ですごいなと思った俳優さんは、松重豊さんです。その後は同世代だったら池松壮亮くんも。お芝居を始めて、なんだか分からずにやっていたような時でさえ、すごいなと思う方々がたくさんいました。行ったすべての現場にいらっしゃるんです。後輩だろうが、誰だろうが、みんなから刺激を受けていますね」

──では、最後に本作の見どころをお願いいたします!

「ポジティブなエネルギーにあふれた作品だと思います。今の時代は、ネットを通じてコミュニケーションが取れてしまうと思うんです。家にいて物が届くし、映像も見られるし…何でも手元で完結できちゃう。そんな時代だからこそ、自発的に動いて問題にぶつかって解決する。そのために人と関わることであったり、『それを外してはダメだよな』という大切なことが詰まっている作品です。自発的なコミュニケーションを忘れていたり、どこか避けていたなという方々が、あらためて人との関わりについて考えてくれたらうれしいなと思います」

──ありがとうございました!

【プロフィール】


稲葉友(いなば ゆう)
1993年1月12日生まれ。神奈川県出身。2010年に「クローン ベイビー」(TBS系)で俳優デビュー。「仮面ライダードライブ」(テレビ朝日系)で話題を集める。1月10日公開の映画「シライサン」のほか、映画「クソみたいな映画」が公開待機中。1月20日スタートのドラマBiz「病院の治しかた ~ドクター有原の挑戦~」(テレビ東京系)に江口智也役でレギュラー出演が決定している。

【番組情報】


新春3夜連続ドラマ「破天荒フェニックス」第2夜
テレビ朝日系
1月4日 午後11:15~深夜0:15
※一部地域を除く

テレビ朝日担当 I・S
撮影/蓮尾美智子

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