石木ダムとは

 東彼川棚町の治水と佐世保市の利水を目的に、長崎県と佐世保市が同町の石木川一帯に計画。総事業費285億円を見込む。県収用委員会は2019年5月、建設に必要な全ての未買収地約12万平方メートルを明け渡すよう地権者に求める裁決を出し、県と同市が同9月、土地の権利を取得。家屋など物件も含む全ての土地について明け渡し期限が過ぎたが、住民側は応じていない。こうした中、県は同11月、完成目標を2022年度から2025年度に延期することを決めた。関連訴訟も2件が係争中。このうち、反対住民らが国に事業認定の取り消しを求めた訴訟では長崎地裁が2018年7月、国の判断は適法として原告の訴えを退けた。福岡高裁も2019年11月、原判決を支持。原告が上告している。

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