激動2020日比谷線、メトロ13000系や東武70090型が東大阪市 近畿車輛から運ばれる670kmルート

2020年6月6日に開業する虎ノ門ヒルズ駅、東武鉄道70000系70090型 THライナーによる有料着席サービス2020年度スタートと、ことしはいろいろ動きがある東京メトロ日比谷線。

この東京メトロ日比谷線むけ新型車両13000系や、東武鉄道70000系70090型といった、都心の地下を行く銀色のニューカマーは、大阪府東大阪市の近畿車輛で製造され、東京へ続々と運び込まれている。

近畿車輛で完成した13000系や70090型は、片町線(学研都市線)の徳庵駅から、東京メトロ線内へむけ、670kmの旅へ―――。

徳庵を発ち淀川を渡り、東海道線の吹田信号場(吹田貨物ターミナル駅)までは、DE10形ディーゼル機関車にけん引されて助走。

ここからEF65形電気機関車につけ替えられて、東海道線をひた走り、一気に横浜羽沢駅へ。

横浜羽沢駅でひと休みし、夜間にまた違うEF65がけん引し、武蔵野線、東北線、高崎線を経て熊谷貨物ターミナルへと北上する。

この熊谷でJR線上の長い旅は終わり。熊谷からは、秩父鉄道の線路を伝って羽生へむかう。

秩父鉄道線内は、セメント列車などをけん引する秩父鉄道デキ500形電気機関車がつく。

東武鉄道に乗り入れる日比谷線の電車は、この羽生から東武伊勢崎線の線路を伝い、ようやく東京メトロ千住検車区(東京都荒川区南千住)や東武線の各車両基地などへとたどり着く。

横浜羽沢と千住の間は35kmほどの距離で、山手貨物線などを経由して搬入できそうだが、そうかんたんには行かないらしく、いったん埼玉県熊谷市を経る遠回りルートをとる場合がある。

JR線から秩父鉄道線へ、秩父鉄道線から東武線へと引き渡されるルート上に、東京メトロの電車がJR・秩父鉄道の電気機関車に引かれて運ばれるという光景もめずらしい。

図 写真 記事:鉄道チャンネル編集部

© 株式会社エキスプレス