ナショナルズがカストロと2年1200万ドルで契約合意

アンソニー・レンドンやブライアン・ドージャーの退団により内野陣の整備が急務となっているナショナルズは、実績十分の内野手の獲得に成功したようだ。日本時間1月4日、関係者がMLB公式サイトのマーク・フェインサンドに伝えたところによると、ナショナルズはフリーエージェントの内野手、スターリン・カストロと2年1200万ドルで契約合意。メジャー10年間で1617安打を放っている29歳の内野手がワールドシリーズ王者に加わることになった。

フリーエージェントのスター三塁手、ジョシュ・ドナルドソンの獲得を目指しているナショナルズだが、フェインサンドによると、今回のカストロ獲得はドナルドソン獲得の動きに影響を与えない見込みだという。ドナルドソン争奪戦では、ナショナルズのほか、ツインズとブレーブスも4年契約のオファーを提示していることが報じられており、ドナルドソンが契約先を決断する日は近いと見られる。

昨季マーリンズで本職の二塁で117試合に出場したほか、三塁を45試合、遊撃を3試合守ったカストロは、ナショナルズでは内野のユーティリティとしての起用が有力視されている。ナショナルズがドナルドソン獲得に失敗した場合は三塁での起用が増えることが予想されるが、ドナルドソンが加入した場合はハウィー・ケンドリックや有望株のカーター・キーブームと二塁のレギュラー争いを繰り広げることになるだろう。

昨季のカストロは全162試合に出場して打率.270、22本塁打、86打点、OPS.736をマーク。リーグ10位の172安打を放ち、メジャーデビュー以来10年連続130安打以上を記録している。そのため、まだ20代ながら通算安打数は1600本を超えており、現在のペースを維持できれば30代後半での3000安打達成が見えてくる。

なお、ナショナルズはドナルドソン獲得を目指しているほか、チーム生え抜きのベテラン一塁手であるライアン・ジマーマンとの再契約に向けて交渉を進めていることも報じられている。

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