「キューバの大谷」ことコラスがメジャー挑戦目指して亡命か

近いうちに次なる二刀流のスター選手が誕生するかもしれない。メジャーリーグのスペイン語版公式サイト「LasMayores.com」のリポーターであるフランシス・ロメロが伝えたところによると、「キューバの大谷」として知られるオスカー・ルイス・コラスがメジャーリーグ移籍を目指してキューバから亡命したようだ。コラスは外野3ポジションと一塁を守るほか、左投げの投手としてマウンドにも上がる二刀流選手である。

コラスは現在21歳で、プロ経験も6年に満たないため、メジャーリーグの球団と契約する際には国際アマチュア選手との契約に関するルールに従う必要がある。よって、大谷翔平がそうであったように、高額の年俸を保証するような契約を得ることはできない。コラスが2020年7月2日~2021年6月15日(現地時間)の契約期間にどこかのチームと契約するか、2021年7月2日(現地時間)にスタートする次の契約期間まで待つかは、現時点では不明である。

1998年生まれの21歳、186センチ・95キロの立派な体格を誇るコラスは、メジャーリーグへ移籍する前にキューバとアメリカ以外の国の居住権を得る必要がある。そうして初めてメジャーリーグのチームと契約可能なフリーエージェント選手として認められ、各チームとの契約交渉が可能となる。今のところ、コラスがどの国へ亡命したのかは明らかになっていない。また、現在はキューバからの派遣選手として日本プロ野球の福岡ソフトバンクホークスに在籍しており、ソフトバンクとの契約の扱いが問題化する可能性もある。

コラスは昨季、ソフトバンクの二軍で好成績を残し、6月24日に支配下選手登録された。8月18日の埼玉西武ライオンズ戦で一軍デビューを果たし、史上9人目となる「初打席初球本塁打」を達成。一軍では7試合に出場して打率.278、1本塁打、2打点、二軍では66試合で打率.302、11本塁打、46打点を記録した(投手としての登板はなし)。

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