高校生1万人署名活動 20周年交流会 平和への思い これからも

20年間の活動をふりかえった交流会=長崎市、長崎自治労会館

 高校生1万人署名活動の20周年を記念した交流会が4日、長崎市大黒町の長崎自治労会館であり、活動中の高校生や過去に活動に携わったOB・OGら約30人が意見を交わした。
 署名活動は2001年に開始。世界17カ国に広がり、19年8月までに200万筆以上が集まった。署名は毎年、高校生平和大使がスイス・ジュネーブの国連欧州本部に提出している。
 交流会ではスライドで活動を振り返りながら、OBらが当時の状況を説明。平和大使派遣委員会の平野伸人共同代表は「平和大使の活動が注目されるが、粘り強く続ける署名活動こそが尊いもの。参加したことを誇りに思って」と語った。
 署名活動実行委員会の初代メンバー、鳥巣智行さん(36)=東京都在住=は「ここまで続くとは思わなかった。時代の変化に合わせ自分たちのやり方で取り組んでほしい」とエール。高校生平和大使で活水高2年の橋田晏衣(あい)さん(17)は「200万筆は20年の積み重ねの結果。私たちもしっかり引き継いでいきたい」と話した。

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