比で戦死、延岡の矢山さん遺品 日章旗75年ぶり古里へ

米国から返還された日章旗を手にする(左から)矢山良満、甲斐フサエさん、県遺族連合会の関谷忠会長

 太平洋戦争中、フィリピン・ルソン島で戦死した延岡市出身の矢山守さん(享年23)が戦地に持参した寄せ書き入りの日章旗が、同市小野町に住む遺族に75年ぶりに届けられた。戦利品として持ち帰った元米兵の親族が保管していたもので、親族が「勇敢な男たちの犠牲を無駄にせず、平和的な共存を促したい」としたためた手紙も添え返還した。おいの矢山良満さん(71)や守さんの妹甲斐フサエさん(85)は「子や孫にこのことを伝えていきたい」と感謝している。

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