【MLB】年俸21億円減の原因は… メッツ“不良債権男”、牧場骨折の真相を米紙明らかに

メッツのヨエニス・セスペデス【写真:Getty Images】

セスペデスは昨年5月自身所有の牧場で右足首を骨折した

 去年5月に牧場の穴にはまって右足首を骨折し、シーズンを棒に振ったメッツのヨエニス・セスペデス外野手。4年契約最終年となる今季は、昨季年俸2950万ドル(約31億8800万円)から約21億円ダウンの年俸1000万ドル(約10億8000万円)となった。故障者リスト(IL)入りすれば、約80%ダウンの年俸600万ドル(約6億6000万円)に減額になるという。米紙「ニューヨーク・ポスト」は、穴にはまった原因が、野生のイノシシと接触したためだったと伝えている。

 記事は「エニス・セスペデスの足首の骨折は、野生のイノシシを巻き込む出来事の最中に発生した」とのタイトルでレポート。「セスペデスは野生のイノシシと接触したことにより穴に落下したと、(事故による)関係者全員が認めたことをNYポストは知った」と伝えた。

 記事によると、「セスペデスは自身が所有する牧場に罠を仕掛けた。その理由の一つが、イノシシを人間から遠ざけるためだった」という。ところが、おそらくセスペデスの手によってなのだが、1匹のイノシシが罠から解放され、セスペデスに向かって突進したか或いは驚かせた。それによってセスペデスは穴に落下して右足首を骨折したという。

 セスペデスは事故の後すぐに球団に報告。球団関係者とセスペデスの代理人が翌日に牧場を訪れ、MLBも選手会もその後牧場を訪れて状況を確認したという。

 キューバ出身のセスペデスは2011年にドミニカ共和国に亡命。2012年にアスレチックスに入団し、レッドソックスを経て2016年にメッツへ加入した。2016年オフには4年総額1億1000万ドル(約120億円)の大型契約を結んだが、その後は故障が続き今季は出場なし。チームの“不良債権”と化していた。

 記事はまた、怪我による全休から復活した事例も紹介。バイク事故による脚の骨折で1994年を全休したロン・ガントは1995年に29本塁打23盗塁をマークしたことを伝えた。セスペデスがメジャーで最後に出場したのは2018年7月20日にさかのぼる。イノシシとの“格闘”から骨折というアクシデントに見舞われた男が、汚名返上できるか。注目の1年となる。(Full-Count編集部)

© 株式会社Creative2