エンゼルスがクレビンジャー獲得に興味 トレード交渉は難航

関係者によると、エンゼルスはエース格の先発投手としてマイク・クレビンジャー(インディアンス)の獲得に興味を示しているようだ。エンゼルスは2011年のドラフト4巡目でクレビンジャーを指名したあと、2014年8月のトレードでインディアンスへ放出しており、トレードが成立すれば6年ぶりの古巣復帰となる。しかし、トレード市場におけるクレビンジャーの価値は極めて高く、トレード交渉は難航が予想される。

クレビンジャーのトレードに関して初期段階の交渉が行われたものの、本格化するには至らなかったという。インディアンスはクレビンジャー放出の対価として、ジョー・アデル(「MLB Pipeline」のプロスペクト・ランキングで全体5位の有望株)にもう1人、別の有望株をつけることを要求。一方のエンゼルスはアデルの放出には消極的だ。

インディアンスはトレード市場におけるクレビンジャーの価値をフランシスコ・リンドーアより高く設定していると見られる。リンドーアに関するドジャースとのトレード交渉の際にギャビン・ラックス(「MLB Pipeline」のプロスペクト・ランキングで全体2位の有望株)を要求したが、クレビンジャーの交換要員としてエンゼルスに「アデル+もう1人」を要求しているからだ。

リンドーアが2年後にフリーエージェントとなるのに対し、クレビンジャーは3年後。保有可能期間の違いがトレード市場における両者の価値の差となっている。ちなみに、エンゼルスがクレビンジャーを放出して獲得したビニー・ペスターノは、2014年こそ12試合で防御率0.93と結果を残したものの、翌2015年は19試合で防御率5.40に終わり、同年オフにフリーエージェントとなって退団した。

アンソニー・レンドンを獲得して打線を強化したエンゼルスはエース格の先発投手の獲得が急務となっている。フリーエージェント市場では思うように補強ができず、現在はトレードでの補強を模索中。クレビンジャーのほか、デービッド・プライス(レッドソックス)、ジョン・グレイ(ロッキーズ)、マシュー・ボイド(タイガース)らが獲得候補に挙がっている。

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