〔交通事故死者2019〕3215人で3年連続の統計史上最少更新

警察庁によると、2019年の全国交通事故死者(速報値)は累計3215人と、2018年の3532人から-317となり、1948年以降の統計史上最少を3年連続で更新しました。
なお、うち65歳以上の高齢者は累計1782人となり、前年比184人減となっています。

■2019年交通事故死者数(速報値)
【月別】〈都道府県別最多/最少〉
・ 1月:269人(-50)〈18人 千葉県/1人 奈良県・島根県・沖縄県〉
・ 2月:212人(-32)〈13人 大阪府/0人 秋田県・群馬県・大分県・沖縄県〉
・ 3月:260人(-22)〈17人 千葉県/0人 石川県〉
・ 4月:261人(- 9)〈14人 埼玉県・静岡県/0人 山形県・長崎県〉
・ 5月:210人(-43)〈17人 神奈川県/0人 福井県・鳥取県・香川県・佐賀県〉
・ 6月:206人(-29)〈11人 北海道/0人 山形県・石川県〉
・ 7月:229人(-51)〈16人 北海道・千葉県・愛知県/0人 福井県・島根県〉
・ 8月:278人(-18)〈20人 兵庫県/0人 富山県・石川県・奈良県〉
・ 9月:293人(+14)〈19人 北海道・千葉県/0人 山梨県・長崎県〉
・10月:313人(-25)〈21人 北海道/1人 福井県・奈良県〉
・11月:328人(+ 2)〈18人 東京都・愛知県/1人 徳島県〉
・12月:356人(-54)〈23人 兵庫県/0人 岩手県〉

・1日あたり8.81人、2.72時間に1人の割合
 上期(181日1418人:1日あたり7.83人/3.06時間に1人)
 下期(184日1797人:1日あたり9.77人/2.46時間に1人)
・年間死者数:2018年3532人 17年3694人 16年3904人 15年4117人 14年4113人

【交通事故死者数の推移】(人口10万人比)[うち高齢者]
・1948年  3848人( 4.93人)     現行基準の統計開始
・1949年  3790人( 4.74人)     2017年までの過去最少
・1953年  5544人( 6.46人)     初の5千人台
・1959年 10079人(10.98人)     初の1万人突破
・1970年 16765人(16.35人)     過去最多
・1976年  9734人( 8.70人)[1782人]1958年以来の9千人台
・1988年 10344人( 8.46人)[2369人]再びの1万人突破
・1995年 12670人( 8.54人)[3240人]高齢者数過去最多、率も初の30%台に
・1996年  9943人( 7.92人)[3145人]1987年以来の9千人台
・2009年  4979人( 3.90人)[2483人]1952年以来の4千人台
・2010年  4948人( 3.88人)[2489人]高齢者率50.3%と初の半数超に
・2015年  4117人( 3.24人)[2247人]2000年以来となる対前年増加
・2016年  3904人( 3.07人)[2138人]1949年以来の3千人台 高齢者率54.8%
・2017年  3694人( 2.91人)[2020人]1949年を下回る過去最少
・2018年  3532人( 2.79人)[1966人]過去最少更新、高齢者率過去最大の55.7%
・2019年  3215人( 2.54人)[1782人]3年連続過去最少更新

◆用語解説「交通事故死者」
「交通事故」とは、道路交通法第2条第1項第1号に規定する道路において、車両等及び列車の交通によって起こされた事故で、人の死亡又は負傷を伴うもの(人身事故)をいい、「死亡」(「死者」)とは、交通事故によって、発生から24時間以内に亡くなった場合(人)をいう。
警察庁では、交通事故実態をできるだけ早く把握、分析し、最も効果的な交通安全対策を迅速に検討し実施するとともに、国民に対して、速やかに交通事故状況を知らせることで交通事故防止を図ることを目的として、各種統計をとりまとめている。このうち、交通事故死者については日報を、また翌春に30日以内交通事故死者を公表している。

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