IR汚職 逮捕者続けば「実行難しく」 金子参院予算委員長

 カジノを含む統合型リゾート施設(IR)事業を巡る汚職事件について、参院予算委員長の金子原二郎参院議員は6日、長崎県佐世保市で開かれた新年交歓会のあいさつで、「あと1人、2人逮捕されると、(IR整備を)実行に移すことが難しくなる可能性がある」との考えを示した。
 長崎県と佐世保市が取り組むハウステンボスへのIR誘致について、金子氏は「どれだけの運営会社、資本投資をする企業を持ってきて、(全国の)争いで勝てる中身をつくれるかにかかっている。政治家が一切加わらないという前提を、よく頭に入れないと大変なことになる」と指摘した。
 九州新幹線長崎ルートの未着工区間(新鳥栖-武雄温泉)の整備の在り方を長崎、佐賀両県の全41市町に聞いた本紙アンケートにも触れ、佐世保市がフル規格に「どちらかといえば賛成」と回答したことに不満を示し、「全県が積極的に取り組んでいるという姿勢を見せることが佐賀県を説得するために大事だ。(フル規格は)政治的にできる話だ」と強調した。

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