秋山がレッズと正式契約 総額2100万ドルの3年契約

日本時間1月7日、レッズは日本プロ野球の埼玉西武ライオンズから海外フリーエージェント権を行使していた秋山翔吾と3年2100万ドルの契約を結んだことを発表した。3年契約の内訳は、今季の年俸が600万ドル、来季が700万ドル、2022年が800万ドルとなっている。背番号は「4」に決定し、日本時間1月9日に入団会見が行われる予定だ。

秋山はレッズの150年の歴史において、初めての日本人メジャーリーガーとなる。レッズは昨オフ、環太平洋スカウトとしてジェイミー・ストービック、同部門のマネージャーとしてロブ・フィドラーをチームに加えたが、秋山に興味を持ち始めたのはここ1年の話ではない。ディック・ウィリアムス野球部門社長は「フリーエージェントになるのを期待して、我々は数年間にわたってショウゴの調査をしてきた。彼の打席でのアプローチや外野手としての守備力を気に入っている。我々のチームに足りない部分を補ってくれる存在になるだろう」と期待を口にした。

レッズは昨季レギュラー定着を果たしたばかりの有望株、ニック・センゼルを引き続き正中堅手として起用する見込みであり、秋山はセンターよりも外野の両翼を守る機会が多くなると予想されている。しかし、センゼルは右肩の手術からの回復途上にあり、センターの控えとして秋山が加入したことはチームにとって非常に心強い。秋山は同じ左打者のジェシー・ウィンカー、右打者のアリスティデス・アキーノやフィリップ・アービンらと外野の両翼のレギュラーを争うことになりそうだ。

レッズは秋山の出塁能力の高さを高く評価しており、試合に出場する際にはリードオフマンないし二番打者としての起用が有力視される。ライバルは多く、レギュラーの座は保証されていないものの、外野に不動のレギュラーと呼べる存在がいないことも事実。実力を発揮できればレギュラー級の出場機会を確保できるはずだ。球団史上初の日本人メジャーリーガーとして、どんな活躍を見せてくれるか注目したい。

© MLB Advanced Media, LP.