そこは“ドラえもん”がいる22世紀の街!? トヨタが世界に挑む「Woven City(ウーブン・シティ)」の目指すべき道

トヨタ「コネクティッド・シティ」プロジェクト[2020年1月6日・米国 CES 2020 発表]

トヨタは先行する米・中のスマートシティを越えることが出来るのか

正月気分も抜けきらない2020年1月7日早朝、米・ラスベガスから飛び込んできたトヨタの未来都市“Woven City(ウーブン・シティ)”2021年着工のニュース。

自動車メーカーが「未来の都市構想」を描くのは決して珍しくない。歴史を紐解くと、いま(2020年)から81年前の1939年(昭和14年)、米・ゼネラルモーターズ(GM)はニューヨーク万博で、その時点で21年後となる1960年の未来都市を大型ジオラマ化した“フューチャラマ”を公開している。そこには、超高層ビルが立ち並ぶ中、自動車が自動運転のオートメイテッド・ハイウエイの模型で動いていた。

未来型都市「スマートシティ」の覇権争い

近年になると、未来型都市はスマートシティと呼ばれるようになった。

米・Google(グーグル・親会社アルファベット)がカナダのトロントに計画中の“サイドウォーク”、中国では政府が河北省雄安新区で進める国家政策があり、百度(バイドゥ)など中国IT大手も自動運転技術などで参加する予定だ。日本国内でも、大阪港湾エリアや、福岡市の九州大学跡地などが候補となっている。

今回のトヨタWoven Cityはこうした世界的プロジェクトと肩を並べるか、それ以上の規模を誇る可能性を秘めている。

巨大ロボットや、タケコプターを

日本らしい秘策はどこに!?

トヨタが公開した動画によると、Woven Cityには自動運転のe-Palette(イー・パレット)が走り、人の動向がデータ化されるなど、先進技術満載だが、正直なところ新しさに欠ける。デザイナーが著名なデンマーク人ということもあるが、世界があっと驚くような、いかにも日本らしい秘策が欲しいところだ。

あくまでも私見だが、第一候補は巨大レスキューロボット。ベタベタの日本カルチャーと思われるかもしれないが、エヴァンゲリオンやガンダムなどに登場する、人間が操縦する巨大ロボット。東京首都直下型地震や豪雨災害の際、Woven Cityから発進するというのはどうだろう。ふざけているように思うかもしれないが、これは真面目に期待したい。

Woven Cityは、トヨタの東富士研究所が隣接し、さらに陸上自衛隊の演習場とも近い。防衛省と連携した国家プロジェクトも是非進めて欲しいところだ。

助けてドラえもーん!

もうひとつは、ドラえもんの秘密道具“タケコプター”だ。空飛ぶクルマについて、日本政府は2024年頃の実用化を目指してオールジャパンで取り組む姿勢を示している。トヨタもグループ各社で空飛ぶクルマを企画するベンチャー企業に出資している。このプロジェクトをさらに加速させ、コンパクトな機器で人が自由に空を飛べるシステムを開発して欲しい。この分野、世界各地でベンチャーが存在するが、どれも本格的な実用化には至っていない。

Woven Cityはデータ通信による次世代社会であると同時に、日本のモノづくりの発想の凄さを世界にアピールする最良の場だと思う。

[筆者:桃田 健史]

自動運転のEV小型バス「e-Palette(イー・パレット)」はこんなクルマ

トヨタは、東京2020オリンピック・パラリンピック開催に向け、選手村内の移動に使われる自動運転のEV小型バス「e-Palette(イー・パレット)」を発表した。実車は2019年10月24日からスタートする第46回東京モーターショー2019会場で初お披露目される。これまでコンセプトモデルとして紹介されていたe-Paletteシリーズ初の実用化モデルとなる。

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