全国高校ラグビー 桐蔭、悲願の単独優勝

9大会ぶり2度目の優勝を果たし、笑顔で引き揚げる桐蔭学園フィフティーン=花園

 ラグビーの第99回全国高校大会は7日、大阪府東大阪市の花園ラグビー場に5150人の観衆を集めて決勝が行われ、神奈川代表の桐蔭学園が23-14で御所実(奈良)を破り、初の単独優勝を果たした。桐蔭は東福岡と両校優勝した第90回大会以来となる2度目の栄冠。

 神奈川勢の全国制覇は戦後5度目。東日本の高校が単独で頂点に立ったのは、第77回大会の国学院久我山(東京)以来22大会ぶりだった。

 桐蔭は前半に今大会初めて先手を取られるなど3-14とリードを許したが、後半に反撃。ロック青木恵斗(2年)、FB秋浜悠太(同)の連続トライなどで逆転し、WTB西川賢哉(3年)のトライやSO伊藤大祐(同)のドロップゴールで突き放した。

 全国選抜大会、全国7人制大会に続く「高校3冠」も達成。就任18年目の藤原秀之監督(51)は「全てを想定して最後の最後までやりきった。単独優勝の景色は素晴らしかった」と話し、主将の伊藤は「3年間目指した中で一度も獲得できなかったタイトルを最後に取れてよかった」と喜びを語った。

 Aシードの桐蔭は今大会の2回戦から登場し、準々決勝で前回優勝の大阪桐蔭に31-12で快勝。準決勝では過去優勝6度の東福岡を34-7で下し、2大会連続7度目の決勝に駒を進めていた。

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