全国高校ラグビー 桐蔭在校生らPVで声援 終盤の逆転劇「誇り」 

初の単独優勝に歓声を上げる桐蔭学園高の生徒たち=横浜市青葉区

 桐蔭学園高校(横浜市青葉区)では7日、ラグビー部を応援するパブリックビューイング(PV)が開かれた。序盤の劣勢に固唾(かたず)をのんで見守った在校生や保護者ら約500人は、終盤の逆転劇に座席から立ち上がり、前のめりに声援を送った。

 同校2年の野村知裕さん(17)は、フッカー中山大暉選手とクラスメート。大会中は会員制交流サイト(SNS)を通じ、大阪で戦う友人にエールを送ってきた。「ラグビーがワールドカップ(W杯)で盛り上がった年(度)に優勝してくれた。誇りに思う」と感慨に浸り、「明日(8日)は帰ってきたら直接、おめでとうと伝えたい」と声を弾ませた。

 悲願の単独優勝を果たし、目頭を押さえた藤原秀之監督(51)が映し出されると、感嘆の声が漏れ、涙を誘われた人もいた。1年生の平塚青葉さん(16)は「普段は怖いイメージ」という保健体育科教諭の姿に「思わずぐっときた」。ソフトテニス部員でルールは分からないというが、「W杯の時のような迫力があって楽しかった」と醍醐味(だいごみ)に浸っていた。

 小学部5年の木ノ内瑞己君(11)は、桐蔭に数多くの選手を輩出してきた同区の田園ラグビースクールで汗を流す。「外側で2対1の場面をつくってトライを決めたシーンはすごかった」と熱っぽく語り、「中学からラグビー部に入って自分も活躍したい」と目を輝かせた。

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