　急速に発達する低気圧の影響で、きょう8日(水)からあす9日(木)朝にかけて、西日本から北日本の広い範囲で非常に強い風が吹き、大しけとなる所がある見込み。暴風や高波に警戒が必要だ。近畿日本海側では、高潮にも警戒・注意が必要となる。

　また、西日本や東日本では、竜巻などの激しい突風や落雷、降ひょうにも注意したい。

　日本海西部を低気圧が東へ進んでおり、低気圧からのびる寒冷前線が西日本を東へ進んでいる。このあと低気圧は急速に発達し、今夜には東北地方に接近する見通し。

暴風・高波

　西日本ではすでに非常に強い風が吹いており、暴風警報が発表されている所もある。

　このあとは、東日本と北日本でも、広い範囲で非常に強い風が吹く見込み。また、海上は広い範囲でしけとなり、大しけとなる所がありそうだ。

　非常に強い風や大しけは、あす朝にかけて続く予想となっている。あすにかけて、暴風や高波に警戒が必要だ。

高潮

　急速に発達する低気圧の影響で、きょうは近畿日本海側を中心に潮位が高くなる見込み。海岸や河口付近の低地では、高潮による浸水や冠水に警戒・注意したい。

　きょうは広い範囲で雨が降り、東日本では大雨となる所がある見通し。気温も上昇するため、東日本と東北南部の積雪の多い所では融雪が進みそうだ。

　土砂災害に警戒・注意し、低い土地の浸水や河川の増水、なだれに注意が必要となる。

　きょう夕方にかけて、西日本と東日本の太平洋側を中心に、大気の状態が非常に不安定となる見込み。竜巻などの激しい突風や、落雷にも注意が必要だ。

　発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めたい。また、降ひょうのおそれがあるため、農業施設の管理にも注意をお願いしたい。