バレーボールのジャパネット杯第72回全日本高校選手権第3日は7日、東京・調布市武蔵野の森総合スポーツプラザで男女の3回戦と準々決勝が行われ、長崎県勢は男子の大村工が3回戦で橘(神奈川)にストレート勝ちしたが、準々決勝で第1シード松本国際(長野)にフルセットの末に惜敗した。
■夏の王者に善戦
目指してきたセンターコート(4強)まで、あと一つだった。夏の南部九州インターハイを制した松本国際(長野)との準々決勝。大村工は第2セットを奪ったが、1-2で敗れた。朝長監督は「持ち味のサーブに崩された。最後は地力の差が出た」と敗因を挙げた。
昨秋の茨城国体準々決勝。長野は松本国際、長崎は大村工主体チームで戦ったが、長崎はフルセットの末に敗れた。この日はその雪辱戦で、第1セットは15-11までリードした。だが、強烈なジャンプサーブで崩されると、テンポのいい攻撃を止められずに22-25と逆転された。
第2セットはWS大塚が「相手の速い攻撃に対して、早めにブロックに跳んで守れた」と振り返ったように、粘り強くラリーに持ち込んだ。そこから大塚のスパイク、MB金子の速攻などで次々に加点。25-19で取り返した。最終セットも8-9まで競り合った。だが、その後は夏の王者の前に6連続失点。最後は15-25で落とした。
今季は昨年1月の県新人大会で3位スタート。周囲の評価は決して高くなかった。そんなチームが厳しい練習を通して力を養い、6月の県高総体で県王座を奪い返して10連覇を達成。全国でも夏、秋、そして今回の冬と3大会すべて8強入りした。選手たちは悔しさをにじませながらコートを後にしたが、十分に胸を張れる結果を残した。チームとしての成長度は全国随一だった。