【リピ買い必至】冬場の乾燥に“クライマー向け”のハンドクリームが最強かもしれない! ボルダリングやクライミングを楽しむ人々が愛するクライマー向けのハンドクリーム。酷使されまくりのクライマーの手をケアするものだから、もしかすると乾燥が気になる冬場の日常生活でも大活躍するのでは? ということで、クライミング未経験のド素人筆者が、一般人目線で3つのハンドクリームを試してみます。その使い心地やいかに!?

なんかすごそう、「クライマー向け」ハンドクリーム

木枯らしが吹き、白い季節がやってきました。……と、同時に気になるのが手足の乾燥。

どれだけハンドクリームを塗っても治らないガサガサの指先やささくれに、八つ当たりしていた筆者でしたが、とあるアイテムの存在を知りました。

それが、クライマー向けハンドクリーム

ボルダリングや岩場を登るクライミングでは、シューズと同じように手も道具としてメンテナンスする必要があるそうです。そんなときに必要なのがハンドクリームなのだとか。

(クライミング好き編集部員の手)

確かに、ザラザラのホールドやギザギザの岩を素手で掴むのだから、摩擦での手荒れはなかなか避けられなそうですね。そんな風に酷使するクライマーのガサガサの手をケアするクリームなんて、なんだかすごく潤いそうじゃないですか?

そこで今回は、クライマー向けのハンドクリームとはいったいどんなものなのか、一般人視点でレビューします。

試したのは、国内外を代表する3ブランドのハンドクリーム

今回はこの3種類を試してみます。一般的なハンドクリームとの違いはどんなところにあるのでしょうか?

……クライミング素人の筆者にはまったく未知の領域です。

【A】KLETTER RETTER(クレッタ― レッター)

ハンドクリーム 75ml
ドイツ製
定価:1,650円(税別)

【B】CLIMB SKIN(クライム スキン)

ハンドクリーム 40g
スペイン製
定価:2,000円 (税別)

【C】SKYHolic(スカイホリック)

ハンドクリーム 30g
日本製
定価:2,870円(税別)

6つの観点からじっくり考察したよ

(どれも持ち運びやすい手のひらサイズ)

この3アイテムを、下記6つのポイントで考察していきます。

①パッケージ

これが、どれもかわいいんですよ! おどろくほど素敵〜!

【A】クレッタ― レッター|山好きにはたまらない山モチーフ

ベーシックなチューブ型。クリームをサッと出して塗りやすいのが嬉しいポイントです。

サイズが大小あり、小さいタイプはカラビナを通してバッグに付けられるので、持ち運びにも便利。山好きにはたまらない山のイラストに、ネイビーとベージュの配色が印象的です。

【B】クライムスキン|シンプルでクリーンな大人顔

ころんとしたフォルムの容器入り。ポーチやポケットにスッと収まる手のひらサイズが◎。オレンジとシルバーの色使いが上品です。

【C】スカイホリック|スタイリッシュなロゴがポイント

薄型・広口のニベア缶のような形状。パッケージもシンプルで、「THE自然派!」といった雰囲気ですね。

②テクスチャ

(【A】クレッタ―レッター、【B】クライムスキン、【C】スカイホリック)

3種類を手の甲に塗り、比較してみました。

【A】クレッタ―レッター|みずみずしい

3つの中で最もさらりとしていて、クリームというよりもジェルのような感覚でした。

【B】クライムスキン|ずっしり

どっしりとしたテクスチャで、しっとり潤いそうな印象です。

【C】スカイホリック|ふわふわ

ふわふわしており、まるでホイップクリームのよう。しっとりしながらも軽いテクスチャで塗り込みやすそうです。

③伸び

(手の甲のクリームをそれぞれ3回擦ったあとの様子)

手の甲に塗ったクリームをそれぞれ塗り込んでみます。

【A】クレッタレッター|伸び度★★★★☆

一番「伸びる」印象が強く、水のようにするする伸びていきます。<クライムスキン>と<スカイホリック>は伸びるというよりも「すり込む」印象。

【B】クライムスキン|伸び度★☆☆☆☆

3つの中で最も固形に近く、体温で徐々に溶かしながらゆっくりと浸透させていくイメージです。

【C】スカイホリック|伸び度★★☆☆☆

ふんわりとしたクリームなので、軽い力で優しく擦り込めました。

④つけ心地

同じクライミング用ハンドクリームといえど、つけ心地や雰囲気はかなり異なりました。びっくりです。

【A】クレッタ―レッター|さらさら

3つの中で一番すっきりしている。伸ばしていくと、スッとさらさらになり優しく保護してくれる。

【B】クライムスキン|とってもしっとり

とてもしっとりしている。塗ったあともがっちり肌にホールドしているような印象。

【C】スカイホリック|しっとり

しっとり保護しながらもベタベタしない。まるでもう一枚皮膚が増えたかのよう。冬場での快適性は抜群!

⑤香り

【A】クレッタ― レッター|一般的な良い香り

若い木々を彷彿させる香りで、男女ともに使用できそう。一般受けも良いような、爽やかな芳香です。

【B】クライムスキン|ハマる人はハマる、中毒的な香り

なかなかのキャラの濃さ。シナモンのようなスパイシーで甘い香りが濃厚に漂います。これが情熱の国のスペインのクリームか。他にも「ニッキアメみたい」や「チョコバナナ?」と表現する人も。独特の香りのため、好きな人は好き!という印象でした。

【C】スカイホリック|無香料

正真正銘の無香料。香りが好きな人には物足りないかもしれませんが、料理をする人や男性にとってはぴったりです。また長期間、毎日使うことを考えると無香料はかなりの武器だと感じました。

⑥成分

それぞれの配合成分を見てみましょう。

【A】クレッタ― レッター|抗炎症薬&創傷治癒剤入り

クライミング後の熱を持った皮膚を優しく鎮静し、再生を促す成分を配合。ビーガンにも対応しているそう。

【B】クライムスキン|植物由来で角質層へ浸透

撮影:筆者
植物由来の成分を贅沢に配合。高品質のシアバターをはじめ、シーバックソーンやローズヒップといった脂溶性オイルと、アロエベラやリュウケツジュといった水溶性オイル、セキセツソウとセイヨウシソウのエキスが効果的な形で溶け込んでいるのだとか。

【C】スカイホリック|しっかり保湿して健やかな肌に

撮影:筆者
皮膚にうるおいを与え、肌を整えるヒトガタナノセラミドやオーガニックのアルガンオイルなどの配合成分を最大限に生かせるよう、独自に配合。そして気になるのが、“腐植土抽出物”という成分。思わず腐葉土を想像してしまいますが……。

<スカイホリック>の開発販売主である山下さんに詳しくお聞きしてみたところ、腐植土抽出物は、数千万年前の限られた場所の地層から長期間かけて抽出した非常に希少な成分で、ミネラル、アミノ酸、ビタミン、酵素、フルボ酸を優れたバランスで含んでいるそう。

うーん、どれもこだわりがあってすごそう…。けれど一般的なクリームとどう違うのかわからないのが本音です。

「とにかく使ってみよう!」ということで、これら3つのハンドクリームを数日間、実際に使用してみましたよ。

【総評】使ってみてわかった、○○なときにはコレ!

筆者の肌質は普通肌で、デスクワークがメイン。ですが、しっかりと自炊をするため水場での家事も多く、ささくれやぱっくり割れに頭を悩ませています。

それを踏まえて、それぞれの製品について所感を述べるならば……

【A】クレッタ―レッター|「オイリー肌」に

<クレッタ―レッター> ハンドクリーム

【B】クライムスキン|「乾燥肌・ささくれ・割れ」に

<クライムスキン> ハンドクリーム

【C】スカイホリック|「普通肌〜乾燥肌」に

<スカイホリック> ハンドクリーム

このクリームたち……快適に、そして本気で手を保護してくれる!

それにしても、3製品ともに「手を快適に保護しようとする本気度」が凄まじい!

薬局で販売している一般的なハンドクリームは、保湿力が高まると比例してべたついてしまうような印象が強くありました。しかしさすがはクライマー向けのハンドクリーム。効能はもちろん付けたあとの快適性もクライミングのパフォーマンスに深く関わることを考慮し、各社突き詰めて製品開発をしているのだと感じました。

つまりクライマー向けハンドクリームは、日常生活でもかなり有用で最強なのでは?というのが、筆者の結論です。

よーし、この冬は「クライマー向け」ハンドクリームでさよなら乾燥!

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