ジャンプW杯蔵王大会、少雪対応へ万策

山形市、協賛金は確保

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選手を応援する観客で盛り上がった2019年のスキージャンプW杯女子蔵王大会。今年は山形市が雪不足の対策に追われている=同市・クラレ蔵王シャンツェ

 山形市で17~19日に開催されるスキーのジャンプワールドカップ(W杯)女子蔵王大会について、市は7日、大会運営費に充てる協賛金が前回並みの約1100万円となったことを報告した。開催の前提条件は整ったが、大会に必要な雪が不足している現状から、佐藤孝弘市長は「あらゆる可能性を探る」として開催に向けて引き続き努力する考えを示した。

 協賛金は、取りまとめ業者選定に絡む贈収賄事件を受け、スポンサー確保に向けて一から協議しなければならなくなっていた。大会実行委員会事務局を務める市は前回大会で協賛実績のある県内外の企業に対し、県内は直接、県外は昨年12月に契約した代理店を通じて依頼した。

 「再発防止への取り組みなどを丁寧に説明した」と市スポーツ保健課。企業側からは「事件はあったが、大会運営はしっかりやってほしい」などと了解を得たといい、県外5社から計約1千万円、県内3社から計約100万円を受けることになった。

 一方、雪不足は深刻だ。市によると、大会開催には60センチの積雪が必要だが、会場の蔵王ジャンプ台(クラレ蔵王シャンツェ)は、6日現在で約20センチ。今後1週間以内にまとまった降雪が見込めないため、市は人工降雪機の運用、外部からの雪の搬入など、対策を探っている。

 佐藤市長は7日の記者会見で大会中止の可能性にも触れた上で「国際スキー連盟(FIS)などと連携し、開催に向けて最大限の努力をしていく」と強調。増額していた運営費の市負担金は、雪対策に活用するかどうか検討する考えも示した。

 今回で9回目となるW杯蔵王大会は15カ国から選手62人が参加する予定。参加国の代表的なスープやどんがら汁を販売する初開催のイベントも準備している。