多彩な人形劇に笑顔 横浜人形の家で「まつり」

大勢の家族連れが楽しんだ新春人形劇まつり=横浜市中区の横浜人形の家

 多彩な人形劇を楽しむ毎年恒例のイベント「新春人形劇まつり」が5日、横浜市中区の横浜人形の家で開かれた。横浜市を中心に県内などで活動をする五つの人形劇団が参加。人形はもちろん、パントマイムや風船などを使った個性豊かな演目を披露し、訪れた家族連れを喜ばせた。

 県内などで活動する人形劇団に発表の場をつくろうと、同施設の主催で2012年から毎年、1月上旬に開いてきた。企画に関わってきた国際人形劇連盟日本センターの理事、石井秀明さん(66)は「常連の子どももおり、劇団にとっても励みになるイベント」と話す。今回は、県内の劇団ともゆかりがある愛知県内の団体もゲストとして参加した。

 「人形劇団あかいくつ」は、新春らしい演目「唐子と獅子」を上演。操り人形の唐子と獅子は舞台上でひとしきり戯れた後、客席に降りて会場内を巡った。観客らは大喜びで、人形をなでたり獅子に手をかんでもらったりしていた。

 また、風船が得意な2人組「ハッピーメロディ」は、ヒヨコが主人公のコミカルなパネルシアターを演じた。ヒヨコのとぼけた行動に子どもらは、笑い声を上げながら見入っていた。

 人形劇が好きで同イベントのリピーターという同市磯子区の男児(7)は「笑える人形劇が面白くて好き」と話し、母親も「見たことがないタイプの人形劇もあって、楽しめた」と笑顔で語った。

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