【レビュー】結婚とは何か。スカーレット・ヨハンソン×アダム・ドライバーによる『マリッジ・ストーリー』

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舞台演出家と女優の夫婦が円満に離婚しようとするものの、息子の親権を巡り、弁護士を立てて争う羽目になってしまう。

監督はノア・バームバック、主演はスカーレット・ヨハンソンとアダム・ドライバー。

自分と似ているところ、全く違うところ、全部をひっくるめて惹かれ、結婚したふたり。

結婚するとその関係には契約が生じ、離婚するとなるとその契約を解除するための法が絡み、場合によっては裁判官や弁護士という他人が介入する。

そうなると一気に、他人を巻き込んだ単なる勝負事になってくる。夫婦とは一体何なのだろうか?

『マリッジ・ストーリー』の夫婦の場合、離婚に向かう中で、親権問題だけでなく、監督と女優という立場故に長年抱えてきたヴィジョンの差異も噴出し、亀裂がどんどん大きくなっていく。

(まだ)夫婦同士のふたりによる喧嘩のシーンは、男女の良いところと悪いところが全部出ているように思える程、人間臭く愛おしさが高まる屈指の名シーンだ。

夫婦になった時点でどっちが善か悪かなんていう都合の良い物差しは消滅するんじゃないか――。

そう思うほど、ふたりの愛すべき人間味溢れる心がむきだしの物語。

出会う前の双方の人生も含めて、一緒に過ごした時間すべてが滲むようなストーリーにスカーレット・ヨハンソンとアダム・ドライバーの演技がとにかく素晴らしい。

Netflix映画『マリッジ・ストーリー』

離婚プロセスに戸惑い、子の親としてのこれからに苦悩する夫婦の姿を、アカデミー賞候補監督ノア・バームバックが、リアルで辛辣ながら思いやりあふれる視点で描く。

■出演:スカーレット・ヨハンソン、アダム・ドライバー、ローラ・ダーン
■Netflixにて独占配信中 https://www.netflix.com/jp/title/80223779