新春対談(1)

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■狛江の多摩川での練習~自分を強くしてくれたコース~
市長:あけましておめでとうございます。本日は東京オリンピックの陸上競技・男子マラソン日本代表に内定されている中村匠吾さんにお越しいただきました。このたびは、男子マラソン内定の第一番目ということで、おめでとうございます。やはり狙っていらっしゃったんですよね。

中村:そうですね。ずっとオリンピックを目標にやってきました。

市長:出身校の駒澤大学で練習をされていると伺いました。グラウンドが世田谷区にあると思いますが、そこから多摩川の土手に出られて、狛江の方面に来ていただいているんですよね。多摩川の土手の走り心地はいかがでしょうか。

中村:学生時代からずっと走っています。土手は朝練習と長い距離を走る練習の時に使わせてもらっています。朝早くから結構いろんな方が走られていたり、散歩されていたりして、よく声を掛けていただいたりすることもあり、嬉しいです。

市長:橋が架かっている辺りから上流に少し進むとカーブしていて、松林があるなど、雰囲気がいいですよね。

中村:走る時には、体だけでなく心の面も大切で、リラックスして走れることもすごく大事です。走る時の周りの環境で自然があるのはすごく大きいので、とても走りやすいです。

市長:狛江の中で気に入っている場所はどこですか。

中村:多摩川の土手は学生時代からずっと何回も走っていて、思い入れがあります。今でも走らせていただいているので、そういうコースで強くしてもらったという思いがあります。

市長:ありがとうございます。

中村:市民ランナーの方もすごく増えてきているので、週末に走っていると特に人が多くいますね。

市長:もう有名になったから、なかなか走れないんじゃないですか。

中村:代表に内定してからは今までよりも練習中に声を掛けていただく機会がすごく増えました。

■大学での陸上生活~恩師・仲間との出会い~
市長:私も中村選手と同じ駒澤大学出身ですので、先輩後輩になります。先輩といっても私はだいぶ前になりますが。今では駒澤大学の陸上部は駅伝で連覇もしていますね。大学3大駅伝である出雲駅伝、全日本大学駅伝、箱根駅伝の全部を連覇したことはありますか。

中村:全部はまだないです。在学中も、出雲駅伝と全日本大学駅伝では連覇できたのですが、箱根駅伝だけ勝てなかったです。

市長:この時期といえば箱根駅伝ですが、大学3大駅伝だとどれが一番難しいですか。

中村:やはり箱根駅伝ですかね。10区間あり、各距離も20kmと長いので、それだけ選手をそろえるということが難しいです。学生で20kmというのはかなりの距離で大変です。そこまでの練習や、当日の体調ももちろんですが、コンディションを整えるというのが難しいです。

市長:当日にエントリーを変更することもありますよね。それは当日体調が良くないとかそういうことなのでしょうか。

中村:本当に体調不良ということもありますし、作戦で使いたい選手を隠しておくためということもあります。数日前には本当のエントリーを伝えられているので、走る選手は分かっていますが、他校からは分からないようにする作戦です。

市長:そういうこともあるんですね。そうすると、そこは大八木監督の采配ということですね。

中村:そうですね。

市長:駒澤大学の陸上部に入られた時には、最初から大八木監督だったんですよね。今回の日本代表内定では大八木監督も喜ばれたでしょうね。

中村:大学生時代からずっと見ていただいている監督なので、とても喜んでくれました。

市長:大八木監督はどのような監督でしたか。

中村:レースの前半からしっかりと勝負に関わっていけるような、積極的なオーダーを組む監督でした。結果としては箱根駅伝では勝てませんでしたが、スピード勝負の出雲駅伝だったり、全日本駅伝ではしっかりと主導権を握ることができました。特に全日本駅伝は在学中に4連覇できたので、とてもいい経験をさせてもらえたと思っています。

市長:なるほど。中村選手は第1区を走ることが多かったですよね。第1区を走るのは緊張するんじゃないですか。

中村:そうですね。第1区はスタートなので重要で、ここで遅れてしまうと後の区間で遅れを生じさせてしまいます。チームの流れを作るという意味では非常に大事な役割だと思います。

市長:それだけ重要な区間なのですね。中村選手はそういった中でも区間賞もとられていますよね。

中村:3年生と4年生の時に区間賞をとることができました。

市長:スタートがいいと、つながっていきますよね。ところで、大学生活はいかがでしたか。

中村:大学4年間は楽しかったです。ずっと寮で一緒に生活をした同級生はもちろん、授業では陸上部以外の方とも交流できて、すごく楽しかったです。

市長:駒澤大学のグラウンドの近くにある寮ですよね。

中村:そうです。授業があるときは本校まで自転車で通っていました。

市長:狛江市内で農家をしている方にも駒澤大学出身の方がいて、今度そこに野菜を持っていこうと言っていましたよ。

中村:寮にはいろんな方が差し入れをしてくださいます。

市長:多くの方の応援・支援があるんですね。

中村:たくさんの方に応援してもらっているんだなと日々感じています。特に代表に内定してからは、さまざまな場所でも「頑張ってね」などと、声を掛けてもらっています。

市長:寮生活で思い出に残っていることはありますか。

中村:練習はきついこともありましたが、同級生と一緒に乗り越えてきましたし、練習が終わった後に、部屋で普通の会話をしたり、日曜日は部としての練習はなくフリーの練習だったので、土曜日の練習の後に一緒に出かけたりなどしました。

市長:同級生には村山謙太選手がいらっしゃいますね。

中村:はい。今は旭化成に所属しています。

市長:やはり在学中からライバルだったんですか。

中村:彼とはすごく不思議な関係で、とても仲が良くて、でもライバルでもあって、今でもよく連絡を取り合っています。4年間ずっと一緒にいた印象です。寮の食事が無いときは一緒にごはんを食べに行っていました。でも練習や試合になったら一番負けたくない相手でした。

市長:村山選手もそうでしょうね。本当に良い仲間ですね。