特撮ヒーロー体験も メディア芸術祭 長崎展初開催

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特撮映像の主役を体験できるメディア・アート「HERO HEROINE」=県美術館エントランス

 優れたアートや映像作品などを紹介する文化庁メディア芸術祭の長崎展が8日、長崎市出島町の県美術館を主会場に市内4カ所で開幕した。同芸術祭は1997年から東京を中心に開催。長崎展は初めて。19日までの期間中、同芸術祭で過去に入賞したアート、エンターテインメント、アニメーション、漫画計4部門の作品群や県とのコラボレーション企画作品などを展示、上映する。入場無料。
 長崎展の名称は「ワンダリングワールド~メグル・ココロ・オドル~」。県美術館にブースを設置した体験型メディアアート「HERO HEROINE(ヒーロー ヒロイン)」は、カメラで撮影した人物の腕から光線などが出る動画を、コンピューターで作製するシステム。来場者は特撮映像の主役になりきり、必殺技のポーズを決めていた。
 長崎の町並みを幾何学模様のブロックと白地図で再現し、視点によって建物の見え方などが変化する「錯視地図」も同館に展示。また、県とのコラボ企画で人間とロボットによるコミュニケーションを題材とした映像作品を上映している。作者のフランス人、ジュスティーヌ・エマールさんは「異なる者同士でも共存できる可能性があることを表現したかった」と話した。
 県庁(尾上町)では仮想現実(VR)の技術を使ったエンターテインメント作品や、「長崎しまの芸術祭」で制作したフランス漫画の複製原画などを展示。旧香港上海銀行長崎支店記念館(松が枝町)では短編アニメ集、松が枝国際ターミナル(松が枝町)ではミュージックビデオ集をそれぞれ上映している。
 期間中、県美術館では古い看板などに描かれたユニークな字体「のらもじ」を使った缶バッジ作りや錯視ブロックを使ったワークショップがある。県庁ではタブレット端末を手に拡張現実(AR)技術を使って長崎の町並みの今昔を見比べるまち歩きツアーを予定。日程などの問い合わせ、申し込みは長崎展運営事務局(電090.5570.8417)。

錯視ブロックで長崎の町並みを表現した「錯視地図」=県美術館運河ギャラリー