Wシリーズ初代王者ジェイミー・チャドウィック、2020年もウイリアムズF1の開発ドライバーを継続

 ウイリアムズF1チームは、Wシリーズの初代チャンピオンに輝いたジェイミー・チャドウィックが、2020年も開発ドライバーとしてチームに残留することを発表した。また彼女は、2020年もウイリアムズ・レーシング・ドライバー・アカデミーに籍を置く。

 開発ドライバーの継続が決まったチャドウィックは、シミュレータープログラムの作業が増加するとともに、サーキットとグローブにあるファクトリーの両方においてチームとの作業に完全に専念することになる。2020年シーズンは数レースに帯同するほか、チームのメディアとマーケティング活動のサポートも行う。

「ジェイミー・チャドウィックが2020年もウイリアムズ・レーシング・ドライバー・アカデミーで仕事を続けることを嬉しく思っています」とウイリアムズの副チーム代表のクレア・ウイリアムズは、1月7日に発表されたプレスリリースのなかで述べた。

「チームとWシリーズのレースの両方でジェイミーの成長と活躍を見ることを、とても楽しんできました。ジェイミーは女性のモータースポーツ進出において優れた仕事をしてきました。彼女の行ってきた仕事をとても誇りに思っています」

 2019年に初めて開催されたWシリーズのタイトルを獲得したチャドウィックは、アストンマーティン・レーシングのオフィシャルジュニアドライバーとしてドイツで行われたニュルブルクリンク24時間レースのSP8クラスに出場し、クラス優勝を果たした。

 それ以前から、チャドウィックは女性ドライバーとして史上初の数々の業績を上げており、そのなかには2015年のプリティッシュGT GT4タイトル獲得、2018年のイギリスF3選手権での優勝、そして2018/19年のMRFウィンターシリーズのチャンピオン獲得が含まれている。

 チャドウィックの最終的な夢はF1に参戦することだ。ウイリアムズで開発ドライバーを継続することが決まり、彼女はそのゴールにまた一歩近づいたと言えるだろう。

「開発ドライバーとしてチームで仕事をするのは素晴らしい機会でした」とチャドウィックは語った。

「シミュレーターに費やした時間は大変貴重で、チームとともに集中するすべての瞬間を楽しんでいました」

「2020年もウイリアムズと仕事を続けることを楽しみにしています!」

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