浄土真宗の開祖、親鸞聖人の命日(16日)に合わせて営む「御正忌(ごしょうき)報恩講」の供え物を作る「おごさま盛り」が8日、雲仙市瑞穂町の円福寺であり、住民約20人が一心に取り組んだ。
おごさまは、高さ約40センチの円筒形の土台に、約2センチに丸めた餅約600個を並べた供え物。一般的には「お華束(けそく)」とも呼ばれる。毎年1月7日に住民が紅、白、緑の3色の餅をつき、8日におごさまを作る。報恩講は10日から16日まで。
住民は小さな餅を一つずつ丁寧に並べ、3色のおごさま4本と白一色の10本を約5時間かけて作り上げた。初めて3色を担当した宮崎健司(さかし)さん(68)は「きれいな模様にするのが難しかったが、心を込めて作った」と話した。
一心に「おごさま盛り」 親鸞忌の供え物作る 雲仙・円福寺
- Published
- 2020/01/09 10:05 (JST)
- Updated
- 2020/01/09 11:48 (JST)
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