リンドーアはインディアンスの正遊撃手として開幕へ

今オフ中にトレードで放出される可能性が取り沙汰されているフランシスコ・リンドーア(インディアンス)だが、クリス・アントネッティ野球部門社長はその可能性を否定するスタンスを崩していない。アントネッティは「(2019年の)シーズンが終わってから、私はフランシスコが我々の(2020年の)開幕戦の遊撃手であるということ以外を考えたことはなかった。今日もその考えは変わらないよ」と語った。

現在26歳のリンドーアは、今やメジャーを代表するスター遊撃手へと成長を遂げており、昨季は143試合に出場して打率.284、32本塁打、74打点、22盗塁、OPS.854をマーク。30本塁打以上は3年連続、20盗塁以上とOPS.850以上は2年連続となり、2016年から4年連続となるオールスター・ゲームに選出されたほか、2016年以来3年ぶりとなるゴールドグラブ賞も受賞した。

リンドーアがフリーエージェントとなるのは2年後の2021年オフであり、インディアンスは今オフ中に無理をしてリンドーアを放出する必要はない。エース右腕のコリー・クルーバーをデライノ・デシールズ、エマニュエル・クラーセとのトレードでレンジャーズへ放出したものの、インディアンスは今季もアメリカン・リーグ中部地区の優勝争いに加わることができると考えられており、上位争いを繰り広げるうえでリンドーアは必要不可欠な戦力だ。

テリー・フランコーナ監督は「トレードの噂をコントロールすることはできない。この冬に関して言えることは、(リンドーアのトレードの噂の)99.9%は間違っているということだね。我々はフランキーを可能な限り長く保有したいと考えている」と発言。指揮官のこの発言を見ても、リンドーア放出の可能性は低いと言えるだろう。

インディアンスの予算規模ではリンドーアとの契約延長は不可能と見られており、2年後の流出は確実だが、少なくとも今季の開幕戦はインディアンスの一員としてプレイするリンドーアの姿を見ることができそうだ。

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