トレセン指導者が感じる3つの違和感「これ、うちだけ?」 みんなのトレセンシリーズ

ジュニアサッカーNEWSでは、全国各地のトレセンコーチ・チーム指導者にインタビューに応じていただきました。
インタビューをまとめて「みんなのトレセン」シリーズをお送りしています。

トレセンはJFAの構想にのっとって、全国で開催されるもの。

なのですが、「これって普通?」「いやうちの地域だけだと思うんだけどこんなことあるんだよね…」などのクエスチョンが指導者の方々にもあるようなのです。

地域性、という言葉で片づけてよいものなのかそうでないのか、全国各地の指導者のみなさまの生の声をまとめました。

ところどころ過激な表現がありますが、あえてそのまま掲載しています。
こうしたトレセンがすべてではないと思います。みなさまのご意見もお寄せください。

※下記の意見は、サッカー協会の示す公式な見解ではありません。
あくまでも一つの意見として参考にしてください。
また、サッカー協会へのお問い合わせ等はお控えください。

過去のみんなのトレセンシリーズはこちら

チームの中で選手選考?

チーム指導者A

「トレセンが「すごい」と思っている親御さんやスタッフは多いが、トレセンはゴールではない、JFAが発掘して育てていこうというシステムの末端なので、JFAが押していることを地域で、県で広めていこうという取り組みだと理解してもらいたい。チームからトレセンに出さない場合もあるくらいなので。」

チーム指導者B

「敢えてトレセンに行きたくないという選手もいる。JFAの本質とはずれている部分も正直見受けられる。指導者がトレセンとは何なのか知らなければいけない。指導者にも伝わり切っていない部分がある。トレセンの本質を理解されている人は少ない。」

チーム指導者

「トレセンへ行くといろいろほかのチームに行ってしまう可能性もあるから?チーム内で選考して出してくれと(協会からは)言われているけど、それをちゃんとやっていないチームもある。」

チーム指導者

「僕らの県はチーム自体がそこまでトレセンに力を入れていない。送り出すことも考えていないチームもある。保護者のほうがトレセンに力を入れたいという気持ちが強いように感じられる。」

チーム指導者

「私たちの地域は、受けに行くのではなく、チームの中で目立つ子に選抜を受けさせてくれ、と誘われるパターンです。トレセンに選ばれる子は育成の方々に普段から大会会場などで声掛けをしていただいています。たとえ選考会で選ばれなかったとしても、普段大会の場などでスタッフの方々が声掛けをしてくれています。地域で本気で選手を育てようという気持ちを感じます。選抜トレセンのほかに育成トレセンという制度もあり、希望者は全員参加できます。そういった機会もあるので不公平感を感じたことはありません。」

トレセンスタッフが「?」

チーム指導者

「トレセンスタッフが(トレセンスタッフ経験を経て)中学のクラブチームのスタッフになりたがる、ということもある。トレセン自体の評判も良くないので、あえて選手を出さない。」

チーム指導者

「うちの地区では毎年トレセンのスタッフを募集している。毎年募集しているということは、指導者がうまく育っていないということ。」

チーム指導者

「くくりが地域密着になればなるほど、どこかのチームの人がトレセンコーチをしていたりする。レベルが高くなると県からインストラクターが派遣されるが、べたな地区はそのコーチのチームから多く選ばれたりする。チームの戦績が良ければたくさん入ることもある。力のあるコーチの時は露骨にたくさん入る。」

チーム指導者

「明確な選抜根拠がわからない。リーグ戦を見て決めている、と会議では言われているものの…「うちのチームに入ればトレセンに入れるよ」と。そういう集客につながっている気がする。」

トレセンコーチ

「小学校に特徴的なのだけれど、少年団のお父さんコーチは育成の目で見られていない人が多いかな。感情移入してしまうし、自分の子、知り合いの子ということでフィルターもかかる。指導者目線が保護者になってしまうと選考の目を曇らせると思う。4種年代は感情移入してしまいやすくていけない。」

チーム指導者

「トレセンは個人の私物化という側面もある。実際、中堅どころのクラブチームや高校がスカウトの一環に使っていたりする。上のカテゴリーの監督が、営業活動やスカウティングに使っている一面も。いい子に声をかける機会として使っている。自チームの強化を測ったりしている。トレセンのメリットはそこにしかない。ボランティアだし。交通費しか出ないし。遠征も自費だし。」

チーム指導者

「僕たちの地区は地区トレセンと県協会が連動していないので、トレセン委員会のための活動しかしない。県トレの選手で試合に出られていない子を借りてくる。だから、ある時は地区トレセン、ある時は県トレセンとして選手が出ている。地区トレセン対抗戦になると強いけど、それは当たり前。県トレだから。」

選考会が「?」

チーム指導者

「トレセンコーチに名前が知れていないと受からない実態がある。トレセンスタッフをしているコーチとの話ができていないと受からない。」

チーム指導者

「せっかくチームに3人も推薦枠があり、そこで選ばれる中でトレセンは選ばれる。それなのに、強いチームでえこひいきしているのは悔しい。しがらみのないコーチをどこかから呼んできて、それで子供たちを見てほしい。たとえ大人の事情だったとしても、子どもはそれが自分への評価だと思ってしまうから。」

チーム指導者

「(選ばれた)15人中8人がトレセンの監督のチームから選ばれていたこともある。トレセンの指導者が変わると構成選手のチームがガラッと変わる。」

トレセン指導者

「グランドの関係があるから中体連の選手も取らないといけないんだよね。グランドの確保が大変だから中学校のグランドが使いたいんだけど、中体連の選手がいないと中学の校庭は使えないし。だから、クラブチームよりも明らかに力は劣るけど、中体連の選手も取らないと。」

※上記の意見は、サッカー協会の示す公式な見解ではありません。
あくまでも一つの意見として参考にしてください。
また、サッカー協会へのお問い合わせ等はお控えください。

最後に

指導者の方々にも思うところはいろいろあるようです。

意図しているところが違うふうに受け取られてしまっていることもあるでしょう。一生懸命やっているのに、なぜ伝わらないんだというお声もあると思います。
トレセンがトレセンとして正しく機能している地域もあることもわかります。また、地域でよい選手を育てようという気概のある頑張っているスタッフに感謝、という声もありました。そんな地域うらやましい!と思われる保護者の方もいらっしゃるかもしれません。

私たちはいろいろな意見をいただきたいと思っています。お名前は出しません。トレセンは「みんなのトレセン」です。ぜひ、トレセンについてのご意見をお聞かせください。

トレセンはまだ発展途上です。今後2020年を経て、どんどんと変わっていくであろうトレセン。トレセンの頂点には、日本代表があります。日本のサッカーをもっとたくさんの人が楽しみ、もっと盛り上がるよう応援していきたいと思っています。

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