地域の未来を開くバイオ技術

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◆完全ヒト抗体産生動物
鳥取大学の染色体工学技術の成果の一つに「完全ヒト抗体産生動物」の開発があります。
動物とヒトでは種が違うため、実験動物から取り出した抗体をそのままヒトに使用すると、拒絶反応が出てしまいます。そこで同大学は、人工染色体ベクター(県政だより2019年12月号「お知らせ}の「地域の未来を開くバイオ技術」参照)の技術を使って、ヒトと同じ抗体を体内で作る「完全ヒト抗体産生動物(マウス、ラット)」を開発。これらが産生するヒトの抗体は、がんや感染症などに有効な治療薬(抗体医薬品)となり、現在、国内の大学や大手製薬会社との共同研究が進んでいます。完全ヒト抗体産生動物は、「とっとりバイオフロンティア」(米子市)で研究開発を続ける「株式会社Trans Chromosomics(トランス クロモソミックス)」が同大学の許可を得て商品化され、企業への販売が始まっています。抗体医薬品は、免疫防御システムを利用したバイオ医薬品。標的を狙い撃ちし、高い治療効果と副作用の軽減が期待できる