気象庁は9日(木)、向こう1か月(1/11~2/10)の天候の見通しを発表した。日本付近に寒気が南下しにくいため、全国的に気温が高い見込み。特に、東・西日本は今月下旬にかけて平年より気温がかなり高くなる所がある見通しだ。
また、冬型の気圧配置が弱いため、日本海側は降雪量が少ない予想となっている。
週ごとの予報によると、1週目(1/11~1/17)の気温は全国的に平年より気温が高く、東・西日本はかなり高くなる所がある見込み。特に、北陸では15日(水)からの5日間ほどは、気温がかなり高くなるとして、新潟地方気象台は「高温に関する早期天候情報」を発表して、農作物の管理等に注意するよう呼びかけている。
また、東日本の太平洋側や西日本は、気圧の谷の影響を受けやすく、平年に比べて晴れの日が少なくなりそうだ。
2週目(1/18~1/24)にかけても、冬型の気圧配置は弱い予想で、全国的に平年より気温が高い見込み。北・東・西日本の日本海側は寒気の影響が弱く、平年に比べて曇りや雪(雨)の日が少なくなりそうだ。
3~4週目(1/25~2/7)も、冬型の気圧配置が現れにくい予想となっている。本来ならば一年で最も寒さが厳しい頃だが、今年は寒気の影響が弱く、北・東日本の日本海側で平年に比べて曇りや雪(雨)の日が少ない見込み。
また、東・西日本の太平洋側は、低気圧や前線の影響を受けやすく、平年に比べて晴れの日が少なくなりそうだ。太平洋側の場合は低気圧のコースや発達具合により、内陸部を中心に大雪に見舞われる可能性があるため注意が必要となる。
早期天候情報とは
原則として毎週月曜日と木曜日に、情報発表日の6日後から14日後までを対象として、5日間平均気温が「かなり高い」もしくは「かなり低い」となる確率が30%以上、または5日間降雪量が「かなり多い」となる確率が30%以上と見込まれる場合に発表される。