【MLB】レッズ移籍の秋山、ライオンズブルー卒業! 赤ユニ浸透誓う「アメリカでも活躍すれば」

帰国後の会見に臨んだレッズ・秋山翔吾【写真:編集部】

見慣れない赤のユニホームに背番号4も「当たり前のこと」

 西武から海外FA権を行使しレッズに移籍した秋山翔吾外野手が帰国した。3年2100万ドル(約22億7600万円)と、今季MLB入りを果たす日本人選手の中でも好条件が提示されるなど、既に期待の高さがうかがえる。

 帰国前日、現地時間8日には本拠地グレートアメリカン・ボールパークで初めてレッズのユニホームに袖を通した。街の雰囲気にも触れ、チーム関係者や地元ファンから大歓迎を受けた。しかし、日本人から見れば、秋山の赤い背番号「4」はまだ見慣れない。そんな周囲に対し、秋山は「当たり前のこと」と口にする。

「9年分、僕の印象が根付いたということ。アメリカでも活躍すれば見られると思うので、レッズの秋山、背番号『4』として認識してくれるはず」

 秋山は2015年にNPB記録となるシーズン216安打を放ち、17年には打率.322で首位打者となった。ライオンズブルーの西武で過ごした9年間、出場した1207試合、野球日本代表「侍ジャパン」としての活躍で人々の記憶に残された“秋山翔吾”の姿を、今後は赤いユニホーム姿の“ショウゴ・アキヤマ”が上書きしていく。

 即戦力としてセンターだけでなく外野3ポジションで期待を受ける秋山だが、「自分が日本でやってきたことが当たり前にできるほど甘くないと思うので、驚かないように、いろんなことを先に考えてやらなければ」と気を引き締める。その準備のため、会見後はすぐさま帰国し、空港からそのまま自主トレ地の静岡・下田入り。トレーニングは10日にもスタートする。

「日本でもシーズン前は、自分はこれがやりたいとか、最低限これができないとやばいとか(考えが)あった。アメリカでもそう。初めての所なので、いろんなことに許容を持ちたい」。

 まだ、見慣れない赤いユニホームで夢のメジャーに挑戦する秋山。目の肥えた米ファンを納得させ、そして日本のファンには“赤ユニ姿”を浸透させる。(臼井杏奈 / Anna Usui)

© 株式会社Creative2