スーパーGT:ホンダがNSX GT3使用GT300チーム3台の体制を発表。2チームでドライバー変更

 1月10日、ホンダは東京オートサロン2020に合わせ、2020年のスーパーGT GT300クラスでホンダNSX GT3を使用して参戦するチームとそのドライバーラインアップを発表した。2020年も3台がNSX GT3を使い、チャンピオン防衛を目指す。

 世界的に流行するGT3カテゴリー向けにホンダがリリースしたカスタマーレーシングカーのNSX GT3は、2019年にインターコンチネンタルGTチャレンジでも速さをみせたほか、スーパーGT GT300クラスではARTA NSX GT3が高木真一/福住仁嶺のコンビでGT300クラスのチャンピオンを獲得。エボリューション化した初年度で大きな成功を収めた。

 2020年に向けては、2019年同様ARTA、Modulo Drago CORSE、TEAM UPGARAGEの3チームがNSX GT3を使用することになるが、そのドライバーラインアップは2チームで変更された。

 まず、チャンピオンチームのARTAは、福住がGT500クラスに移ったこともあり、新たに2019年に全日本F3選手権で速さをみせた大湯都史樹が起用され、高木とコンビを組むことになった。大湯はスーパーフォーミュラ参戦も決まっており、2019年の福住と同様に高木の薫陶を受けつつ、結果を求めることになりそうだ。

 そしてNSX GT3で年々成績を向上させているModulo Drago CORSEは、チーム代表でもある道上龍は継続だが、大津弘樹がGT500へ移った。これに代わって起用されることになったのは、オーストラリア人ドライバーのジェイク・パーソンズだ。パーソンズは2017年にタイサンからGT300に参戦し、2018年には全日本F3選手権のF3-Nでチャンピオンを獲得。2019年はスーパー耐久に参戦していた。

 唯一ドライバーラインアップが変わらないのはTEAM UPGARAGEだ。小林崇志/松浦孝亮のコンビを継続し、悔しいシーズンとなった2019年の捲土重来を目指す。

Modulo Drago CORSEに加わることになったジェイク・パーソンズ

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